内容説明
『古今集』採録の18首を解析し、小町歌成立の秘密に迫った『古今集小町歌生成原論』から10年。その蒐集資料の中で“線”として繋がらず論証に用い得なかった“点”に当たるメモ類をもとに、歴史研究の新動向を踏まえつつ新たな小町像を描き出す。出生、生長、帝との出会いを経て「夢の歌六首」の生成に至るまでを、小町自身が親しんだ唐伝来の伝奇小説の形をとり、大胆かつ綿密に追求する。
著者等紹介
大塚英子[オオツカヒデコ]
1933年岡山県生まれ。山口県で育つ。1955年東京大学文学部国文学科卒業。1986~2003年駒澤大学短期大学部国文科非常勤講師。1993~2003年駒澤大学文学部文学科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。