創元推理文庫<br> 動物好きに捧げる殺人読本

個数:

創元推理文庫
動物好きに捧げる殺人読本

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月19日 08時34分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 335p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488224011
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

犬、猫、駱駝、象、鼬、…。彼らが人を殺してしまったのには、やはりそこにいたるまでの事情というものがあったのです。最新式の養鶏場を舞台に悲劇と狂気が描かれる「総決算の日」、滑稽にしてブラックな、少年の日の物語「ハムスター対ウェブスター」など、13種類の動物たちの物語を収録。毒とユーモアの組み合わせが、ハイスミスならではの独特の妙味を生み出す傑作短編集。

著者等紹介

ハイスミス,パトリシア[ハイスミス,パトリシア] [Highsmith,Patricia]
1921年アメリカ、テキサス州生まれ。1950年刊行の第一長編『見知らぬ乗客』がアルフレッド・ヒッチコックの手で映画化され、一躍有名作家となる。1955年刊行の『太陽がいっぱい』でフランス推理小説大賞を、1964年刊行の『殺意の迷宮』で英国推理作家協会(CWA)賞を受賞した。短編の形でも数多くの傑作を発表し、サスペンス、クライムストーリイの巨匠として現在も世界中に読者を得ている。2022年には著者の執筆経験に基づく小説指南者である『サスペンス小説の書き方 パトリシア・ハイスミスの創作講座』がフィルムアート社から邦訳刊行され話題となった。1995年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

77
映画『ジョン・ウィック』で愛犬を惨殺された復讐のためにロシア・マフィアを資金源ごと壊滅に追いやったという筋に大いに共感したり、映画『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂想曲』や『今日はいぬの日』で「動物を虐げる人間なんて潰せ!」と応援した事がある方々にお勧めの過激系動物愛護サスペンス。動物という理由で侮られる動物たちの悲哀、憤りの裏には、人間の残虐性や利己性があります。動物への虐待場面が多いので苦手な方は注意ですが、人間嫌い且つ、つけ上がり過ぎの人間が罰を受ける場面にスッとする方は我慢して読んでください。2016/11/27

めしいらず

59
この地球の支配者だと言わんばかりに傲岸不遜に振る舞う人間たちが、思うままに操ろうと打ち据え、飼い馴らしたつもりでいた動物たちからの思わぬしっぺ返しに遭い、因果応報とは言え余りに無残な結末を辿る13の物語。利己主義の地平を真っしぐらに進む人間たちが行き着く先を指し示すような冷徹な眼差し。読み手に苛立ちを募らせておいて迎える、この胸がすくような勧善懲悪の幕切れはどうだ。そうやって私たちの中に潜む残酷な暴力衝動をも鮮やかに焙り出して見せる。やはりハイスミスの底意地の悪さは筋金入りだ。2017/04/23

あたびー

23
13の殺人事件。被害者は全て人間。加害者は、象、駱駝、犬、猫、豚、鼠、馬、鶏、ゴキブリ、猿、ハムスター、鼬、山羊。すべて動物。すべての物語が動物に感情移入した形でつづられている。ハイスミスと言う人はとことん人間嫌いなんだろうなと思うけれど、動物に優しい人には優しい感情を持っているようだ。正直最後の方はちょっと飽きてしまった。ハムスターが繁殖しすぎてしまう話は有名なカタツムリの短編と似ているが、なかなか面白かった。2020/04/27

めがねまる

22
大ざっぱに言うと、動物の目線で語られる人間の醜い姿を見せつける話、動物が引き金となって悲惨な血みどろの事態を招く怖い話の二種類の短編集。動物目線で死者のでない穏やかな話もあるが、その動物はなんとゴキブリ!お前までいるんかい!とびっくりしましたが、人間のことを間近に見ているから、劇的な出来事がなくても語ることが沢山あるのかも。なぜか気品溢れる語り口もブラックながらもユーモラス。しかし私は、ゴキブリ以外は人間目線の話の方が面白かった。その方が人間の恐ろしを淡々と見せられているようで怖い。初ハイスミス、すごい!2016/03/24

井戸端アンジェリか

21
動物は、コイツいつか殺ったる!を心に秘めているはずだと常々勝手に夢想している。パンダの目の奥は笑ってやしないもの、ムツゴロウさんだってガブリんちょだし。サーカスの象が暴れたりサファリパークで事故が起こる度、やっぱりねと思う。この本はそんな感じ。ざまあみろとか天罰じゃんの前にまずツライがある。その分スッキリ爽快なざまあみろが待っているのに、重苦しい良かったねがドンヨリ追いかけてくる。そんな想いで表紙を見ると、何このヘタウマ動物はギャハハだった最初が、ああ...に変わった。 ブラボー!ハイスミス2018/02/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/420863
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。