内容説明
秋の午後、狩猟の最中にわたしが足を踏み込れたのは、広大な大麻畑だった。猛犬とライフルで襲撃してくる不審な男を弓矢で撃退し、町の保安官に知らせたが、畑は消え、保安官は殺された。その容疑が友人にかけられ、わたしの胸に火がついた。真相を求め、町の顔役に接近したわたしに、謎めいた美女が囁く…。自然を愛するタフガイの胸のすく活躍を描く正統派ハードボイルド。
著者等紹介
岩田佳代子［イワタカヨコ］
東京都出身。英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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goro＠the_booby
44
解説者【池上冬樹】買いの一冊だったけどこれは拾い物の面白さでありました。隠遁した元フットボーラーが狩猟中にみつけた大麻畑で襲われる。誠実な保安官が殺されたことで事件の渦中に飛び込んでゆく。相棒となるバウンティハンターのチックと二人、会話の面白さもあるがお互い傷を負ったベトナム戦争の影を引きずりながら陰謀を暴いてゆく姿が良い。映画を見ているようでした。あらすじにはシリーズ開幕って書いてあるけど次作以降の翻訳はどうなったのでしょうか。面白いのになぁどうなんでしょうか創元社さん。2025/04/03
けいちゃっぷ
6
主人公の相方が超人すぎて、何度か書いてるけど「禁じ手」だよね。主人公がへらず口を叩くところも、相手を見下しているように感じる。この二人はヴェトナムでそれぞれに心に深い傷を植えつけられたのだが、それですら単なる味付けとしか思えない。Ｃ・Ｊ・ボックスの『凍れる森』を思い出した。主人公が認めた者はいい奴、そうでない者は悪い奴、とはっきりしている。４９６ページ 2011/05/09
白熊のヨゥ
1
バディもののサスペンスで、物語にはどんでん返しや、トリックはありませんが、登場人物の格好良さで帳消しにしています。特に主人公と相棒は、かたや都会の生活に順応できずPTSDに悩む元フットボールのスター選手。かたや元CIA工作員で現在は酒浸りになりながら賞金稼ぎを営む男と、過去を丸ごと一冊ずつ語れそうな物語を持っています。そんな二人を同時に登場、活躍させ、葛藤と悩みを描く。簡単ではないですし、主人公の視点から見た描写や情景の表現も光るものがあります。バディものの映画や作品が好きならば大いに楽しめる事でしょう。2022/09/24
tai65
1
星4つ2014/06/24
