出版社内容情報
司馬文学の魅力は独特な乱世史観を支える現代性と風土性にある。史実と虚構の間に潜む作家の秘密にせまる、ユニークな文学紀行
内容説明
司馬遼太郎の文学の魅力は、その独特な乱世史観をささえる現代性と風土性にある。たしかに作品の時代背景は、既成の秩序が崩れ新しい体制が手さぐりされているような、混沌の時代を選んだものが多い。変革期には人間のもつさまざまな可能性があらわれるからだろうか。歴史文学の名匠の足跡を克明に辿る、ユニークな文学紀行。
目次
戦国 沸点の時代
幕末 変革の時代
国家 大いなる虚構
修羅 もうひとつの現実
終章 歴史の中の地図