出版社内容情報
ママはどこ? 置き去りにされた三歳の幼女、公園で発見された赤ん坊、ひき逃げされた女性。フェリー船内で発見された少女の絞殺体。子供をめぐる事件が意外な展開を……。
内容説明
ハンマルビー署の刑事ペトラは、公園で凍えきった赤ん坊を発見した。近くにはひき逃げの被害にあったらしい、母親と思われる女性の死体が。警察が捜査を開始しようとした矢先、一本の電話が入った。フィンランドフェリーの船内で十六歳の少女が絞殺体で見つかったという。犯人は恋人か、行きずりの男か。子供をめぐる二つの事件は、意外な展開を見せる。ショーベリ警視シリーズ。
著者等紹介
木村由利子[キムラユリコ]
大阪府出身。大阪外国語大学デンマーク語科卒業。北欧三国及び英米の児童書、小説の翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みっぴー
46
ショーベリ警視シリーズ第二弾。やだなにこれ面白い。前作よりさらに。ベビーカーを押していた女性を轢き逃げする凶悪事件から、バルト海クルーズ船で殺された十六歳の美少女にこんな風に繋がるとは。今回はチームショーベリ内でも物凄いドラマが。これ、普通の事件とチーム内の事件、ダブルで楽しめますね。視点がクルクル替わるので飽きないし、気が付けばページがどんどん進んでいます。皆様のレビューを読んで、バルブロさん人気に嫉妬(・`ω・´)スピンオフ希望。2018/07/20
Yumi Ozaki
23
「お菓子の家」のショーベリ警視シリーズ第2弾。登場人物が多い割にはわかりやすくて面白かったです。まさか、とは思うけどジャマールが裏切ってる??第3弾の「子守唄」を読めばわかるんでしょうね。2021/02/13
Reiko
18
ショーベリ警視シリーズ2作目。前作に続いて題名がイマイチ。北欧ミステリらしく、家族や社会的な問題を背景をテーマにしている作品。3歳児の子どもが一人で過ごしていても誰も気付かない。子どもたちが飲酒に溺れていても誰も言わない。二つの全く無関係のようにしか見えない事件が絡み合っていく様子からは目を離せないが、前作同様、最後があっという間に終わってしまうので物足りなさが残る。それが残念。前作で不要と思っていたレイプ事件も引きずっているし、警察内の人間関係、家族関係もいろいろ…盛りだくさんな本だな…。2015/08/27
Masa
16
読了。抉られる。これは、えぐられる。小さい子どもいる人は読んじゃだめでしょうよ、と思うくらい(読んじゃったけど)。この雰囲気の北欧ミステリはなんだか久しぶりだなぁと。続編、絶対悲惨。間違いない。でも読まなくちゃいけないなと。だれかハッピーになるのかな?2019/03/08
tom
16
シリーズ2作目。この本は、三部作全体を読んで評価するものらしい。そして、三作目にどんな展開があるのかと期待させてしまうところが、ちょっとすごい。フロスト警部あるいは特捜部Qのカール・マーク(だったかな?)を思わせるような登場人物。作者は、なかなか、優れもののミステリー書きなのかもしれないです。さあ、三作目がどんなことになるのかお楽しみいうところで続巻に。2016/06/11