創元推理文庫<br> 銃と助手席の歌

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創元推理文庫
銃と助手席の歌

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488203108
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

あんたとあたし。
どこにも帰れないから、どこへだって行ける。
喧嘩っ早い少女×生真面目な大学生
盗んだ車で走りだす、少女たちの共闘の旅。
ウィルバー・スミス冒険小説小受賞作!

高校を退学になったばかりの少女チャーリーは、 金の延べ棒(インゴツト)を盗んだことで姉の恋人と争いになり、彼を殺してしまう。現場に居合わせたナオという大学生の提案で、ふたりは死んだ男の車に乗り、死体を捨て、ハイウェイを走りだす。あとを追ってくるのは何者か? なぜ車には黄金が隠されていたのか? 正反対の性格で、ともに帰る家なき少女たちの共闘を描くクライムサスペンス! 著者あとがき=エマ・スタイルズ/解説=杉江松恋

内容説明

高校を退学になったばかりの少女チャーリーは、金の延べ棒を盗んだことで姉の恋人と争いになり、彼を殺してしまう。現場に居合わせたナオという大学生の提案で、ふたりは死んだ男の車に乗り、死体を捨て、ハイウェイを走りだす。あとを追ってくるのは何者か?なぜ車には黄金が隠されていたのか?正反対の性格で、ともに帰る家なき少女たちの共闘を描くクライムサスペンス!ウィルバー・スミス冒険小説賞受賞作!

著者等紹介

圷香織[アクツカオリ]
上智大学国文学科卒。英米文学翻訳家

スタイルズ,エマ[スタイルズ,エマ] [Styles,Emma]
ロンドン生まれの作家。西オーストラリア州パースで育ったのち、長く獣医師として働く。イースト・アングリア大学で文学(犯罪小説)の修士号を取得。2022年『銃と助手席の歌』でデビュー。本書は23年ウィルバー・スミス冒険小説賞を受賞したほか、英国推理作家協会賞(新人部門)ならびにオーストラリア推理作家協会賞(新人部門)の最終候補にも選出された。犯罪小説界の新鋭として注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Shun

30
正当防衛とはいえ誤って姉の恋人を殺してしまった少女チャーリーと、偶然居合わせた見知らぬ女性ナオは逃避行を始める。きっかけは死んだDV男が持っていた金の延べ棒を盗んだことだったが、後にそれ自体が盗難物だったことが起因し二人は何者かに追われ命を狙われる立場となってしまう。衝動的に逃げてきた彼女らだったが事件の背景とお互いの状況を知るにつれ奇妙な関係が築かれていき、始末をつけるため二人は共闘する。本作は未成年犯罪をロードノベル形式で描き、また素性の異なる少女が反発しあいながらも困難に立ち向かう青春小説でもある。2025/02/26

M H

27
思わぬ出来事から一緒に逃亡することになったチャーリーとナオ。性格は合わないし、隠していることもあって絶えない喧嘩と相互不信、そこに何者かが迫る。作者が描きたいことがはっきりしていて、2人が内面的にも肉体的にも闘って信頼関係を育むくだり、果てしなく肌を焼くオーストラリアの自然に迫力がある。逃亡劇としてはあまり緊迫感がなく、脇役の使い方も粗末な感じが。あー、暑そうお肌に悪そう〜、若いっていいなぁと雑念が生まれた。2025/04/29

pulp

12
姉の恋人をはずみで殺してしまった少女チャーリーは、その場に居合わせた初対面のナオと、殺した男の車でオーストラリアの乾いた地を北へ。なぜか車には80万弗相当の黄金。その二人を追跡する謎の人物……。ロードノベルでありクライムノベルであり、少女二人(プラス実はもう一人いるが)のシスターフッドのバディ小説。デビュー作らしく、ストーリーテリングはぎくしゃくしているような気もするし、また瑞々しくもあり。作中でも言及がある『テルマ&ルイーズ』の少女版とも言えるが、映画みたいなラストを迎えるのか、と思ったら……?2025/02/22

6
とにかく危なっかしい女の子二人のクライムロードノベル デビュー作ゆえ展開が雑なところはあるが、凸凹コンビの行く末が気になって 、まあいいよねって気分になる ドキドキハラハラで落し所もいい それにしても読んでて思うオーストラリアの広さよ2025/02/28

そら

5
金の延べ棒を盗んだことで姉の恋人と争いになり、殺害してしまったチャーリーと現場で居合わせたナオの逃避行。北に向かう途中、犯罪行為を犯す二人、特にチャーリーには辟易するけど、謎の追っ手や二人の過去など読み応えがある。なかなかなロード作品でした。2025/02/27

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