出版社内容情報
バラが咲き乱れる家で、新進気鋭の建築家・青川英樹は育った。上品で美しい母。仕事人間の父。自由に生きる妹。ごく普通の家族だと思っていた。だが、妻が妊娠して生まれてくる子が「男の子」だとわかった途端、母が豹変した。記憶の彼方にしまい込んでいたあの日、一体何が起きたのか――。身も心も震える、圧巻の家族小説。〈解説〉藤田香織
【目次】
内容説明
バラが咲き乱れる家で、新進気鋭の建築家・青川英樹は育った。上品で美しい母。仕事人間の父。自由に生きる妹。ごく普通の家族だと思っていた。だが、妻が妊娠して生まれてくる子が「男の子」だとわかった途端、母が豹変した。記憶の彼方にしまい込んでいたあの日、一体何が起きたのか―。身も心も震える、圧巻の家族小説。
著者等紹介
遠田潤子[トオダジュンコ]
1966年大阪府生まれ。関西大学文学部卒。2009年、第二一回日本ファンタジーノベル大賞を受賞した『月桃夜』でデビュー。『雪の鉄樹』が「本の雑誌が選ぶ2016年度文庫ベスト10」で第一位、『オブリヴィオン』が「本の雑誌が選ぶ2017年度ベスト10」で第一位、『冬雷』が第一回未来屋小説大賞を受賞、『銀花の蔵』が直木賞候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カブ
33
美しい母、仕事熱心な父、自由な妹、新進気鋭の建築家で優しい英樹。人も羨むような家族にこそ潜む悲劇。読んでいてちょっとした疲れてしまうような展開。それでも読むのを辞められなかった。2025/10/23
ごへいもち
10
爽やかさはこれっぽっちもないけれど一気読み2025/10/12
マキ
9
圧巻の家族小説。何というか、すべての文面に執念を感じる。遠田作品は、既に四作目だけど、何度読んでも心が震える。2025/09/13
terukravitz
5
★★☆☆☆2025/02/09
てらちゃん
2
素晴らしい遠田作品。家族とは何か。子どもを育て、親としての責任を果たすとはどういう心境なのか。また、「家系の呪い」は受け継がれてしまう運命なのか。 考えさせられる作品でした。2025/09/23




