創元推理文庫<br> ある詩人への挽歌

個数:

創元推理文庫
ある詩人への挽歌

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月14日 21時33分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 380p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488182021
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

【名作ミステリ新訳プロジェクト】
クリスマスの朝、エルカニー城主ラナルド・ガスリー墜落死の報がもたらされた。自殺か他殺かすら曖昧で、唯一状況に通じていると考えられた城主の姪は恋人と駆け落ちし行方が知れない。ラナルドの謎めいた死をめぐって、キンケイグ村の靴直しユーアン・ベル、大雪で立往生し城に身を寄せていた青年ノエル、捜査に当たったアプルビイ警部らの語りで状況が明かされていく。ウィリアム・ダンバーの詩「詩人たちへの挽歌」を通奏低音として、幾重にも隠され次第に厚みを増す真相。イネスの最高傑作にしてオールタイムベスト級ミステリ。

内容説明

スコットランド、エルカニーの古城。当代城主ラナルドは桁外れの吝嗇漢で、地元の村人に嫌われていた。大雪の朝、ラナルド墜死の報がもたらされたが悲しむ者とていない。奇矯な振る舞いが昂じ、とうとう気がふれたと思われていた城主の謎めいた死。村の長老、城に避難していた客、捜査官らは真実を知ろうと手を尽くし…。余韻が惻々と胸に迫る、マイケル・イネスの最高傑作。

著者等紹介

イネス,マイケル[イネス,マイケル] [Innes,Michael]
スコットランド、エディンバラ生まれ(1906‐94)。本名ジョン・イネス・マッキントッシュ・スチュアート。アデレード大学、オックスフォード大学等で英文学を講ずる。1936年、アプルビイ警部初登場作『学長の死』を発表。以後アプルビイ物に代表される長短編探偵小説のほか、英文学の研究書、自伝など、多くの著作を残した

高沢治[タカサワオサム]
1957年茨城県生まれ。東京大学、同大学院人文研究科に学ぶ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

330
★★★★☆ 雪深い古城を舞台とする古典ゴシックミステリ。 怪しげな登場人物、多人称視点での記述、多重解決、どんでん返しからの再どんでん返し等、色々な要素が詰め込まれており、発表された時代を考えるとめちゃくちゃ贅沢な作品といえる。 最終的に事件の真相を概ね見抜くのはアプルビイ警部だが、もう少しなぜ真相が見抜けたか理由を明かしてくれれば更に良かっただろう。ウェダーバーン弁護士は割と推理の説明してくれてたけどね。2023/10/22

白玉あずき

57
あまり期待しないで読み始めたが、なんと!これ傑作やん。スコットランドの荒廃した古城、奇矯な城主、かなり古い倫理観を持つ登場人物達。道具立てのデジャブ感とか古臭さを横に置いておけば、とてもよくできた「推理小説」。靴直しのお爺さん、あなたこそ村のスーパーマンで本当の主役です。端役の牧師さん(神父ではないらしい)など村人たちもいい味だしてる。それぞれの手記で立体的になるクリスマス夜の惨劇。悲恋の恋人たちにはお気の毒だったけど、とっても満足しました。2022/02/23

cupcakes_kumi

33
二転三転どころの話ではない。一体何転するんだ!と終盤に叫ぶ。何人もの語り手が手記、証言など手を変え品を変え事件を語るが、中盤まで1937年発表当時との時代の隔絶かな読み辛かった(翻訳は素晴らしかった)。ただそれ以降は別物!約90年前に同じ物を江戸川乱歩が読んでいたというのも感慨深い。2021/12/26

みつ

28
再読。前回現代教養文庫で読んだのは30年近く前になるか。乱歩が激賞した(確か海外ミステリの第5位にランクイン)した作品ということは当時から知っており、ようやく手に取ったにもかかわらず、冬の夜の陰鬱な城の描写がひたすら長く続いていたことを除き、全くといっていい程記憶がない。物語が動き出すのは次の語り手であるギルビイの書簡からで、終わりに近づくにつれて語り手が変わり展開はますます速くなっていく。最初の語り手である靴職人のベル老人が章を「読者には、物語が終わる前に改めてお目にかかる」と結ぶ意味は、最後で納得。2024/05/06

本木英朗

26
英国の本格ミステリ作家のひとりである、マイケル・イネスの長編のひとつである。俺は昔、現代教養文庫の旧版で1回読んだことがあるが、全く覚えていない。スコットランド、エルカニーの古城。当代城主ラナルドは桁外れの吝嗇漢で、地元の村人に嫌われていた。大雪の朝、ラナルド墜死の報がもたらされたが、悲しむ者とていない――という話だ。新訳で読んでようやく、という感じかな。さすがはマイケル・イネス先生である。またいつか読もうと思う。2022/01/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18781224
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品