出版社内容情報
【名作ミステリ新訳プロジェクト】
クリスマスの朝、エルカニー城主ラナルド・ガスリー墜落死の報がもたらされた。自殺か他殺かすら曖昧で、唯一状況に通じていると考えられた城主の姪は恋人と駆け落ちし行方が知れない。ラナルドの謎めいた死をめぐって、キンケイグ村の靴直しユーアン・ベル、大雪で立往生し城に身を寄せていた青年ノエル、捜査に当たったアプルビイ警部らの語りで状況が明かされていく。ウィリアム・ダンバーの詩「詩人たちへの挽歌」を通奏低音として、幾重にも隠され次第に厚みを増す真相。イネスの最高傑作にしてオールタイムベスト級ミステリ。
内容説明
スコットランド、エルカニーの古城。当代城主ラナルドは桁外れの吝嗇漢で、地元の村人に嫌われていた。大雪の朝、ラナルド墜死の報がもたらされたが悲しむ者とていない。奇矯な振る舞いが昂じ、とうとう気がふれたと思われていた城主の謎めいた死。村の長老、城に避難していた客、捜査官らは真実を知ろうと手を尽くし…。余韻が惻々と胸に迫る、マイケル・イネスの最高傑作。
著者等紹介
イネス,マイケル[イネス,マイケル] [Innes,Michael]
スコットランド、エディンバラ生まれ(1906‐94)。本名ジョン・イネス・マッキントッシュ・スチュアート。アデレード大学、オックスフォード大学等で英文学を講ずる。1936年、アプルビイ警部初登場作『学長の死』を発表。以後アプルビイ物に代表される長短編探偵小説のほか、英文学の研究書、自伝など、多くの著作を残した
高沢治[タカサワオサム]
1957年茨城県生まれ。東京大学、同大学院人文研究科に学ぶ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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