内容説明
ひさしぶりに英国へと帰ってきた青年ロビンは、せっかくの休暇に殺人事件に巻き込まれてしまう。殺されたのは、旅先で知り合った、個性的な有閑マダム四人組のひとり。はたして、犯人は友人か、息子か、夫か、それとも…。謎を解く鍵は、いったいどこに?絡まり合った謎が解けていく楽しみに、あざやかな解決の爽快感!英国の巨匠フェラーズの、中期を代表する本格ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
49
長い休みに夫が趣味で遊んでる間は「未亡人」で旅行。そんな4人や気になる女性と知り合った次の仕事まで休暇中のロビン。だけど未亡人の1人が毒で死亡。しかしそれは他の夫人から貰った酔い止め薬のはずだったのに・・・。間違いか、それに見せ掛けた標的殺害か? シンプルな謎をハウレット夫人を始めとした個性豊かな人物(後警察が優秀)が彩る。謎も手掛かりもシンプル。だが、それ故にその錠前を暴くのは難しい。短いページ数の中に、観光、恋、ころころ転がる推理が味わえる。コンパクト・フェラーズ。2022/03/29
山猫
14
雪紫さんから。久しぶりに翻訳ミステリー。こっちが勝手にいろいろ考え過ぎて、結果、モロに泥沼に突っ込んでしまう感じ。癖のない訳で読みやすいのも結構。2022/05/19
ごへいもち
12
読み終わって犯人だけはわかったけれど他は誰が誰だか何が何だか、いろいろこんがらがってサッパリ分からず我ながら吹き出してしまった。2024/06/13
koo
8
わずか240ページ足らずで伏線を回収して意外な犯人、旅先でのロマンスまで描かれている満足度の高い作品だと思いますが自分の理解力の低下から最後まで登場人物名が把握できず、セリフでは名前、地の文では姓、〇〇夫人に苦しめられました、ラストまでこの人誰だっけを繰り返して作品理解が不十分でした。僅か7〜8人なのに全然覚えられなかったです、自分が情け無い。登場人物の見分けが付く方には楽しめる作品だと思います。2023/11/20
造理
5
★★★☆☆ 休暇に訪れた4人の”未亡人”の一人が毒殺されます。事件はシンプル、解決もある何気ない手がかりから一気に犯人が特定され非常に鮮やかです。短いしサラッと読めますが、意外に入り組んでいるのでじっくり読んだ方が作者の技巧を存分に堪能出来ると思いました。2017/06/06
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