創元推理文庫<br> ガラスの顔

個数:
電子版価格
¥1,870
  • 電子版あり

創元推理文庫
ガラスの顔

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年06月03日 03時58分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 640p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488151102
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

変わり者の少女が
国をゆるがす陰謀に巻きこまれる
つくられた表情をまとう人々が暮らす
地下の迷宮都市
名著『?の木』の著者が描く奇妙な世界

地下都市カヴェルナの人々は表情をもたない。彼らは《面》と呼ばれる作られた表情を教わるのだ。そんなカヴェルナに住むチーズ造りの親方に拾われた少女はネヴァフェルと名づけられ、一瞬たりともじっとしていられない好奇心のかたまりのような少女に育つ。ある日親方のトンネルを抜け出た彼女は、カヴェルナ全体を揺るがす謎に満ちた陰謀のただ中に放り込まれ……。『嘘の木』の著者が健気な少女の冒険を描く。カーネギー賞候補作。

内容説明

地下都市カヴェルナの人々は自分の表情をもたず“面”と呼ばれる作られた表情を教わる。その街に住むチーズ造りの親方に拾われた幼子ネヴァフェルは、一瞬たりともじっとしていられない好奇心のかたまりのような少女に育った。ある日親方のもとを抜けだした彼女は、都市全体を揺るがす陰謀の中に放り込まれ…。『嘘の木』の著者が健気な少女の冒険を描く、カーネギー賞候補作。

著者等紹介

ハーディング,フランシス[ハーディング,フランシス] [Hardinge,Frances]
英国ケント州生まれ。オックスフォード大学卒業後、2005年に発表したデビュー作Fly By Nightでブランフォード・ボウズ賞を受賞。2014年の『カッコーの歌』は、英国幻想文学大賞を受賞し、カーネギー賞の最終候補になった。そして2015年、7作目にあたる『嘘の木』でコスタ賞(旧ウィットブレッド賞)の児童書部門、さらに同賞の全部門を通しての大賞に選ばれるという快挙を成し挙げ、米国のボストングローブ・ホーンブック賞も受賞、カーネギー賞の最終候補にもなった

児玉敦子[コダマアツコ]
東京都生まれ。国際基督教大学教養学部社会科学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shun

33
ハーディングの幻想小説。世界観は重厚なファンタジーで、閉塞感のある社会に突如放り込まれた異端の少女がやがて世界を変革していく冒険小説のようでもある。そして本作において最も特質な設定というのが、地下世界に住む人々の”表情”が僅かな種類の<面(おも)>しか身に着けてはならないという通念にあります。地上世界に比べ環境も資源も乏しい国の秩序と統治の為に、低階級の市民たちは表情という自然な意思表示すら抑圧され歯車のような存在として描かれている。そして記憶を失った赤毛の幼子の成長でやがて世界の秘密が明かされていく。2024/06/30

りふりヴ

5
終盤にかけての怒涛の伏線回収 表情が無い下層階級の少年、策略に塗れた上流階級の少女、それでも通じ合える友情が輝いている2024/08/21

そら

4
前3作は現実世界の歴史ファンタジーだったけど、今作は幻想ファンタジー。地下都市カヴェルナ。通常の表情をもたず、訓練を受けて、『面』と呼ばれる表情を習得する人々。この世界で少女ネヴァフェルの自分探しの旅が始まる。様々な謎が最後に一つになる様は圧巻で本当に面白い。カートグラファー、ドラジャリー、フェイススミスら地下都市の住人たちや虫とりランタン、爆弾チーズ、記憶のワインなど小道具も緻密で魅力的だね。2025/02/09

Ryo0809

3
これぞ幻想小説。地底都市の描写、ワインやチーズの匠たち、大長官と審問官、フェイス・スミス、地図作りや大泥棒、労働階級などなど、幻想を盛り上げる舞台設定もたっぷりと盛り込まれる。主役の少女の個性溢れる行動は周囲からは奇妙と映るが、感情表現までコントロールされる世界の寒々しさを浮き出たせる。著者の類まれな創造性と訳者の優れた翻訳により、魅力ある作品世界を堪能することができた。2024/08/20

moon-shot

2
ハーディング二冊目。複雑な「嘘の木」よりも読みやすい冒険譚でしたが、とは言え本作も児童文学に納まらないハイクオリティ。誰もが本心を顔に出さず「面(おも)」と言う作られた表情を身に付け、自己保身と権力闘争に明け暮れる地下世界(まるでどこぞの現実の国にそっくりだ!)で、嘘がつけないと言うとんでもないハンディを背負った少女ネヴァヘルは生き延びることができるのか。誰が味方で誰が敵なのかさっぱり分からない状況で、彼女の優しい心に少しずつ応援者が出てくる過程が感動的。正直者の頭にこそ神は宿る。そういう世界でありたい。2024/08/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21913276
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品