蛍たちの祈り

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蛍たちの祈り

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488029296
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『52ヘルツのクジラたち』本屋大賞受賞作家、町田そのこ最新作!

蛍が舞う夜――山間にある小さな町に暮らす中学生の坂邑幸恵と桐生隆之は、どうしようもない状況に追い込まれ、互いの罪を隠し合う“共犯者”となった。それから十五年後、大人になった二人が再会したことをきっかけに、二人とその周囲の人生が大きく動き出す。同僚として、友人として、家族として……ぬぐい切れぬ「罪」の記憶に翻弄されながらも、真摯に生きた人々にあたたかなまなざしを注ぐ感動の傑作長編。

内容説明

ずっと夜のままかもしれない。そう思ったあの日、あなたがわたしの光になった。自分の居場所を探し続ける人々をあたたかく照らす、本屋大賞受賞作家による、心ふるえる傑作小説。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

242
親ガチャという言葉は使いたくないが、毒親や機能不全家族の子が救われない境遇なのも事実だ。そんな家庭の子は否応なく他者の心を読むのに長け、必死に生きようとする。親に恵まれない遺伝に呪われたような連鎖のただ中にある子が、身勝手で情けない大人たちから逃れようと苦闘する姿を描く連作短編集は、思い切り苦味の強い酒を5杯続けて飲まされた気分になる。かろうじて救いの予感を残すためどん底には落ちていないが、人の弱さ愚かさを容赦なく抉る物語は読むのが辛い。それでも連鎖を断ち切って自立する少年に、人として希望を託したくなる。2025/08/14

いつでも母さん

170
拝啓、町田さま。これでもかと重苦しい人間ドラマを紡いで心身ともにすり減ってはいないでしょうか。連作5話、それぞれのラストにほのかな願いを勝手に刷り込んでしまう私をお許しください。蛍の光でも、明け方の星でもいい、心は正道の傍でこれからの日々を穏やかに見守る所存です。親として、人として私自身に出来ることは・・多くの正道が真っ直ぐ逞しく生きて行けますようにと願うばかりです。私もどこかで「ズルい親」の一人だったかもしれません。沢山の苦しみと共に本作を拝読いたしました。これからもずっと追いかけさせていただきますね。2025/08/04

hiace9000

156
運命と罪に翻弄されながらも、儚く仄かに灯る光を掴みとろうと求め、生きるために必死に抗う人々を祈りと抉りで描き出す連作長編。毒親の元での苛烈な生育ぶりを手加減なく描写する町田筆は、読み手の安穏や安逸を引き裂き、まるで獰猛な獣のように心に深く爪を立てる。絶望感に苛まれ、「もう死んだ方がまし」とすら思える最悪の境遇での人との出会いと稀なる縁が、失われたはずの自己の存在価値を甦らせていく。蛍の光のような希望と、しあわせを希求し歩く「人の業」の深さ。明と暗の両面をこんな〈仕立て〉で見せる手腕は、町田さんならでは。2025/08/09

bunmei

152
心痛めた人々の心に寄り添いながら、そんな人生にも一筋の光が差し込ませる町田作品。本作もそうした町田作品らしさで結末を迎えたが、そこに行き着くまでに綴られた、5編の人々の人生は、幼少期からのあまりにも過酷で悲惨な運命と境遇に、心抉られる。衣食住がままならず、親に愛される事も叶わなかった人々。そんな状況から抜け出そうと、必死に足掻いた末に背負った『罪』の重さ。ただ当たり前の幸せを望んだだけなのに、それさえ叶わない世界観に、息苦しくなる。それは、夏の夜に光を放って消えゆく、蛍たちの儚い祈りなのかもしれない。2025/08/31

美紀ちゃん

145
毒親の影響で、自分は幸せではないと感じながら過ごす子供。子供は親を選ぶことができない。ダメ男に騙されて、生きる希望をなくす女の人。つらい。登場人物それぞれに事情があって、生きづらさを抱えている。つらい事を打ち明けられる人がいて、良かった。正道くんが真っ直ぐに育って良かった。隆之さんありがとう。ラストに付き合ってくれた神代くん。蛍を見ることができなくて、でも諦めないでずっといられたのは、神代くんのおかげだと思う。蛍、見られて良かった。2025/08/18

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