出版社内容情報
ハンナ・アーレント、ハイデガーの思索を導きに、あるいはロナルド・コースの経済学を頼りに、現代中国を俯瞰する、精神史的考察
内容説明
ハンナ・アーレント、ハイデガーの思索を導きに、あるいはロナルド・コースの経済学を頼りに、現代中国を俯瞰する記念碑的著作。
目次
1 「重慶モデル」批判(重慶に馳せ参じる学者たち;「重慶モデル」は左右の争いを超えることができるか;強者政治と権威主義政治;重慶の神話化と脱神話化)
2 時務評論(中国の国家主義はこの先どこまで進むことができるか;新民主主義への回帰は可能か;「ポスト紅」の憂患意識と経路依存;憲政と中国共産党の政治的合法性の再建;中国共産党のアキレス腱)
3 社会批評(中国における道徳の困難;革命家の勝利は何を意味するのか;汪暉と「ハイデガーの時」;特異な時代における道徳的事件と道徳的実践者)
著者等紹介
栄剣[エイケン]
1957年生まれ。画廊を営みながら積極的な言論活動を展開してきた、現代中国を代表する思想家。専門はマルクス主義哲学。2014年に来日し、東京大学で講演
石井知章[イシイトモアキ]
1960年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。共同通信社記者、ILO(国際労働機関)職員を経て、明治大学商学部教授。主な著書に『現代中国政治と労働社会』(御茶の水書房、日本労働ペンクラブ賞受賞)
阿古智子[アコトモコ]
1994年大阪外国語大学外国語学部中国語学科卒業、1996年名古屋大学大学院国際開発研究科修士課程修了、2003年香港大学教育学系Ph.D.(Doctor of Philosophy)取得。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授
麻生晴一郎[アソウセイイチロウ]
1966年生まれ。東京大学国文科在学中、中国ハルビン市において行商人用の格安宿でアルバイト生活を体験、農村出身の出稼ぎ労働者との交流を深める。テレビディレクターなどを経て、現在はフリーのルポライター。中国の草の根の市民社会形成などを伝えている。またNPO「AsiaCommons亜洲市民之道」を運営し、中国内陸部から市民活動家を招く「日中市民交流対話プロジェクト」を開催している
及川淳子[オイカワジュンコ]
東京都生まれ。日本大学大学院総合社会情報研究科博士後期課程修了。博士(総合社会文化)。中央大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 仁義なき戦い菅原文太伝