出版社内容情報
縁日のおつりが、どの店でも五十円玉ばかり!? 天才・裏染天馬とその妹が、学内外の不可思議な出来事の謎を解く。平成のエラリー・クイーンが挑む、“日常の謎”連作集。
内容説明
相変わらず学校内に住んでいる裏染天馬のもとに持ち込まれる様々な謎。学食の食品をめぐる不可思議な出来事、吹奏楽部内でのトラブル、お祭りの屋台のお釣りにまつわる謎ほかに、裏染の妹の華麗な謎解きを加えた、全五編+「おまけ」つきの痛快推理連作集。『体育館の殺人』『水族館の殺人』につづくシリーズ第三弾。なな、なんと“平成のエラリー・クイーン”が、日常の謎に挑戦。
著者等紹介
青崎有吾[アオサキユウゴ]
1991年神奈川県生まれ。明治大学卒。2012年『体育館の殺人』で第二十二回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
234
短編集も面白いです。キャラ読みな部分も大きいですが、長編とは違った楽しみかたが出来ました。2016/02/21
へくとぱすかる
232
まさか青崎作品を3冊続けて読むとは、自分でも予想できなかった。「日常の謎」系への挑戦なのだが、あいかわらずのロジックのすばらしさに感嘆してしまう。何よりこの本が楽しいのは、長編2作の登場人物たちの「隠された」エピソード的な物語として構成されているところ。長編2作の後に読むと「そうだったんだ!」的楽しさも倍増。冒頭の「丼」の話が、最高に平和で楽しい謎解きでした。そんなわけで、新作が待ち遠しい作家さんになりました。2014/05/14
青乃108号
226
日付けが変わって今日が返却日なので必死で読んだ。裏染天馬シリーズ3作目は短編集。2作目と4作目を繋ぐ橋渡し的作品は、お馴染みの登場人物達を生き生きと動かし、人が死なないミステリーを色々な 形で楽しませてくれた。それぞれの人物造形も深掘りされており、より魅力的に描かれている。若いって素晴らしいなあ。俺にはもう手に入れる事は叶わぬ「若さ」だけど、みずみずしい若さに充分、浸る事が出来た。何より各短編とも大変面白く読めたし。これは「図書館の殺人」がますます楽しみになってきた。今日は良い夢を見て眠れそうな気がする。2024/07/24
takaC
178
佐川部長にも出てきて欲しかったな。これはこれで良かったけど。で、次作は『図書館の殺人』ということですね?殺られたのは国大生でしょうか。2014/08/16
寂しがり屋の狼さん
175
表紙に惹かれて…シリーズ本、しかも三弾目!(≧▽≦)読む順番を間違えました(笑)ミステリーは久しぶりですが、内容は重くなく学生らしさがあって楽しめます。登場人物も良きかな(*˘︶˘*).。*♡他の2作も借りなきゃ💦(◕ᴗ◕✿)2021/08/09