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創元クライム・クラブ
獅子真鍮の虫―永見緋太郎の事件簿

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  • サイズ B6判/ページ数 327p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488025373
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

唐島英治がクインテットを休止した。永見は、唐島とともにアメリカへ向かう──。本場アメリカを舞台に繰り広げる、鮮やかな推理と人情譚。日本推理作家協会賞受賞シリーズ。

内容説明

クインテットでの活動を休止にして海外に旅立つ唐島に、同行すると言いだした永見。ニューヨーク、シカゴ、ニューオリンズでふたりが出合った、ジャズと不思議な出来事。“日常の謎”的ジャズミステリーシリーズ、第三弾。あこがれのミュージシャンが遺した楽器を手に入れた唐島を襲った災難、ニューヨークで管楽器の盗難事件に巻きこまれた永見が見いだした真相、シカゴで仲良くなった老人が行方不明になっていた伝説のジャズマンだったことに端を発した騒動の顛末…、など全七編を収録。田中啓文おすすめのジャズレコード、CD情報付。

著者等紹介

田中啓文[タナカヒロフミ]
1962年大阪府生まれ。神戸大学卒。93年『凶の剣士』で第2回ファンタジーロマン大賞に佳作入選し、『背徳のレクイエム』と改題・刊行しデビュー。同年ジャズミステリ短編「落下する緑」が鮎川哲也編『本格推理』に入選する。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第33回星雲賞日本短編部門を受賞。09年永見緋太郎シリーズの「渋い夢」(『辛い飴』所収)で第62回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

34
唐島・永見コンビの最終回。 遂に永見典子さんとの関わり合いが語られなかったのが残念です。 同姓、サックス奏者と共通点が多くて、同じ作者とあっては、最終回に語られると思い込んでいたので残念です。 ジャズに興味が湧かなかったので、正直3巻目となるとジャズの細か部分は飛ばし読みしました。 私は典子さんシリーズの方が好きかも。 唐島さんのお人好しぶりにはホッコリしました。 2015/02/26

26
さくさくと♪このシリーズ3作しかないなんて(>_<)あとがきに、書いてあったように続編要望します(^_−)−☆日常の謎解き&ジャズを楽しめました。今年の目標、ライブハウスにジャズを聴きに行くぞ!2017/01/30

Norico

19
ジャズはあんまり聞いたことないけど、唐さんや永見さんが好きで楽しくてしょうがない感じが伝わってきます。シリーズ3作目なので、前作も読んでみよう。「塞翁が馬」「犬猿の仲」「虎は死して皮を残す」「獅子真鍮のむし」「サギをカラスと」「ザリガニで鯛を釣る」「狐につままれる」2019/01/19

kochi

18
永見とニューヨークにやってきた唐島。セントラルパークで楽器泥棒と間違われ、唐島は気絶。殴った黒人もテナー奏者で、近隣での楽器泥棒についての話を聞く。夜、旧知のドラマーのセッションに参加した唐島と永見は、楽器泥棒の正体を知る。(「獅子真鍮の虫」)シリーズ第3弾は、唐島と永見の謎解き米国出張編。ここまでくれば、キャラたちが勝手に動き出しているような感じだろうか。楽器の演奏がどう表現されるか?がいつも注目のこのシリーズ、今回はバスクラです「ばっほふほ、ぶおおお… べーえええ、えぼぶおおおおん」わかるかな?^_^2021/02/27

那由多

14
リラックスして、ストーリーとジャズが楽しめる安定の面白さ。病気になったり、アメリカでジャズマンとしての自信を無くしたりと、唐島さんが結構可哀想なことになってます。どんな嫌な奴が登場して引っ掻き回しても、必ず後味良く締めくくってくれる巧みさに、こちらは安心して身を任せられます。紹介されているアルバムで、奏者同士の本気の殴り合いの音が記録されているという『シチリアーノ』メチャクチャ気になる!2018/11/28

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