なぎなた―倉知淳作品集

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488024598
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

完璧だったはずの殺人計画を徐々に崩壊へと導いてゆく、“死神”を思わせる風貌の警部。米大統領選挙の熱狂の最中、勃発したひとつの殺人事件。謎は、消え去った三発の銃弾。たくらみに満ちたミステリ・ワールド、「運命の銀輪」「闇ニ笑フ」「幻の銃弾」など七編を収録。

著者等紹介

倉知淳[クラチジュン]
1962年静岡県生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。93年、『競作五十円玉二十枚の謎』への投稿を経て翌94年、『日曜の夜は出たくない』で本格的な作家デビューを飾る。以後、ユーモラスで親しみやすい作風ながら、ミステリとしての完成度にも妥協しない、高いクオリティの作品群を書き続けている。2001年、『壷中の天国』で第1回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

76
【倉知ノンシリーズ】第1弾。書かれた時期やミステリのスタイルが、まるでバラバラという作品集。最初の「運命の銀輪」は刑事コロンボ型の倒叙ミステリで、最初にこれを持って来る辺り、さすが倉知氏だ。この死神警部や猫ちゃん作品などは、独立したシリーズでも良いのではないか。「闇二笑フ」は、正に最後の一行で作品の世界が、クルッと一転する気持ち良さ。「幻の銃弾」は翻訳作品の形をとっており、謎の提起も世界観も独特の感覚にひたれる。倉知氏のサラッと読めるがズンと心に残るテーマというか思いが、たいへん自分に合っているのだなぁ。2020/12/09

ちはや@灯れ松明の火

62
ねこちやん、愛くるしい猫をもっとかわいく思わせる魔法の呪文。さあ皆さんご一緒に『ねこちやん』!警察と一般市民とねこちやんが贈るご近所ミステリー(もれなく死体付)、筆者オーディオコメンタリーと共にどうぞ。冒頭登場の犯人VS死神警部、夜路の目撃者と怪視線、さよなら大好きな猫、コンビニカルテットの事件簿、半落ち殺猫犯の真実、残酷映像に微笑う美女、銃声とぺちゃんこ死体。で、どの辺が『なぎなた』?なんて無粋なことはこの際棚上げしたまま、あなたの隣で起こってるかもしれない事件をねこちやんを愛でつつ堪能致しましょう。 2012/02/09

ダイ@2019.11.2~一時休止

49
タイトルに意味はない短編集。眠り猫眠れ・猫と死の街といった猫の話がイイ。2013/09/22

七色一味

41
読破。そう、ですねぇ。私好み、ではない感じがします。なぜ『なぎなた』? そこに何か意味があるのかと、思わずネットでなぎなたを検索してしまった私が、なんだか馬鹿馬鹿しくておかしかった。「運命の銀輪」「見られていたもの」「眠り猫、眠れ」ここまでは、非常に引き込まれて読みましたが、それ以降はなんとなく、私の感性と外れがあるみたいです。積読本に『壺中の天国』があるんですが…。読めるかなぁ。心配になってきた。2012/02/25

のほほん@灯れ松明の火

29
倉知さんの本は、猫丸先輩シリーズを何冊か読んだだけで、なんかとぼけた感じなのに、ゾクっと黒いところがあったよなぁーくらいの認識で読みました。今回は、ゾクっもありましたが、ちょっとホンワカもあったような。。。「運命の銀輪」の刑事さんのキャラが際立っていたので、また別の話での登場を期待します! 「こめぐら」と同時刊行とのことで、こちらも読んでみたいと思います!2011/03/22

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