出版社内容情報
原油価格が連日史上最高値を更新している。この原因は何か。
エネルギー自給率4%のわが国としては、世界のエネルギー状況の変化に、柔軟にそしてしたたかに対応して行かなければならない。
石油や天然ガス、ウラン資源などは「戦略商品」としての特質を強めている。これは単にお金さえ出せば必要に応じて簡単に入手できる通常商品ではなくなり、生産や輸出に国家が深く関与する「政治商品」となりつつあるということである。このように21世紀に入って、エネルギーを取り巻く国際情勢が激変する中、わが国だけ、ただ手をこまねいて傍観していては取り返しのつかない事態に陥ることになる。
エネルギー問題は、外交、防衛、通商、環境、科学技術、教育、生活などと密接な関連を持っているため、いまや国民すべての一大関心事となった。
本書は、世界のエネルギー情勢とわが国の戦略について、エネルギー地政学の視点からまとめたものである。エネルギー事業の関連者や政治家はもとより、広く国民全員に読んでいただくために、エネルギー経済研究の第一人者が、専門知識と最新の動向をも踏まえて、高度の内容を平易に敷衍し、誰にでもわかりやすく書いているのが特徴である。
<主な内容>
第1章 エネルギー資源で変わる世界のパワーバランス
第2章 石油と天然ガスの地政学
第3章 復活する大国のロシア
第4章 中国のエネルギー戦略
第5章 資源確保の「全方位外交」を展開するインド
第6章 米国のエネルギー安全保障と資源外交
第7章 EUのエネルギー資源確保戦略
第8章 原子力発電の利用拡大とウラン資源の争奪戦
第9章 日本のエネルギー戦略を考える
内容説明
エネルギー資源で変わる世界のパワーバランス。いまや「通常商品」から国家の関与する「政治商品」化してきた石油・天然ガス・ウランなどのエネルギーを、最新の動向を踏まえながら地政学の視点で敷衍する。
目次
第1章 エネルギー資源で変わる世界のパワーバランス
第2章 石油と天然ガスの地政学
第3章 復活するエネルギー大国のロシア
第4章 中国のエネルギー戦略
第5章 資源確保の「全方位外交」を展開するインド
第6章 米国のエネルギー安全保障と資源外交
第7章 EUのエネルギー資源確保戦略
第8章 原子力発電の利用拡大とウラン資源の争奪戦
第9章 日本のエネルギー戦略を考える
著者等紹介
十市勉[トイチツトム]
財団法人日本エネルギー経済研究所専務理事・首席研究員。専門分野 エネルギー、地球環境問題。1945年(S20年)12月26日生。1968年(S43年)東京大学理学部地球物理学科卒業。1973年(S48年)東京大学理学系大学院地球物理コース博士課程修了。同理学博士。(財)日本エネルギー経済研究所研究員。1978年(S53年)同主任研究員。1983年(S58年)米国マサチューセッツ工科大学(MIT)エネルギー研究所客員研究員。1985年(S60年)第1研究室室長。1991年(H3年)総合研究部長。1994年(H6年)理事・総合研究部長。2000年(H12年)常務理事・第1研究部長。2001年(H13年)常務理事・首席研究員。2006年(H18年)専務理事(最高知識責任者)・首席研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルセ・ひすい
すぐる
ロバーツ