内容説明
収縮する「世界経済」のなかから勃興を果たしたオランダとその覇権に挑戦する英仏の抗争をダイナミックに描き出し、ひとつのシステムとしての資本主義的世界経済の全貌を捉えて、新しい世界史への扉を開く。現代の古典となった記念碑的著作の第2巻。
目次
序章 「一七世紀の危機」は実在したか?
第1章 収縮(B)局面
第2章 「世界経済」におけるオランダのヘゲモニー
第3章 中核における抗争―第一の局面一六五一年から一六八九年まで
第4章 低成長期における周辺諸地域
第5章 岐路に立つ半周辺
第6章 中核地域における抗争―第二の局面一六八九年から一七六三年まで
著者等紹介
ウォーラーステイン,I.[ウォーラーステイン,I.] [Wallerstein,Immanuel]
1930年ニューヨーク生まれ。アメリカの社会学者。研究対象としていた現代アフリカの状況から、「低開発」の歴史的生成過程に関心をもち、従属理論に接近した。他方では、ブローデルを中心とするフランス・アナール学派の歴史認識、とくに「世界経済」の着想に啓発され、「一体化した現代世界」の歴史的形成過程を分析、歴史学や社会科学一般に絶大な影響を与えている。ニューヨーク州立大学ビンガムトン校の「経済・史的システム・文明研究のためのフェルナン・ブローデル・センター」長(1976‐99年)、国際社会学会会長(1994‐98年)などをつとめた
川北稔[カワキタミノル]
1940年大阪市生まれ。京都大学文学部卒業、京都大学大学院文学研究科博士課程中退。大阪大学大学院文学研究科教授、名古屋外国語大学教授、京都産業大学教授などを経て、佛教大学教授、大阪大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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skunk_c
Shin
しゅん
roughfractus02
\サッカリ~ン/