忘れられた花園〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 348p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488013325
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

祖母から英国コーンウォールの崖の上にあるコテージを相続した孫娘カサンドラは、祖母ネルの書き残したノートと謎めいた古いお伽噺集を手に英国に渡る。ネルはなぜ遠い地にコテージを買ったのか? ネルはいったい誰だったのか? 今はホテルとなった豪壮なブラックハースト荘、その敷地のはずれ、茨の迷路の先にあるコテージの手入れを進めるうちに、カサンドラは封印された庭園を見出す。そしてブラックハースト荘の秘密とは……?

内容説明

2005年、オーストラリアのブリスベンで祖母ネルと暮らしていたカサンドラは、亡くなった祖母からイギリス、コーンウォールの崖の上にあるコテージを相続した。1975年になぜネルはそのコテージを買ったのか?ネルの書き残したノートと古いお伽噺集を手に、カサンドラはイギリスに渡った。今はホテルとなっているマウントラチェット家の豪壮な屋敷ブラックハースト荘、その敷地のはずれ、茨の迷路の先にあるコテージが彼女のものとなったのだった。カサンドラは、コテージの手入れを進めるうちに、蔓植物に埋もれるようにして閉ざされ、ひっそりと忘れられていた庭園を見出す。封印され忘れられた花園が彼女に告げる驚くべき真実とは?ネルとはいったい誰だったのか?そしてブラックハースト荘の秘密とは…?サンデー・タイムズ・ベストセラー第1位。Amazon.comベストブック。オーストラリアABIA年間最優秀小説賞受賞。

著者等紹介

モートン,ケイト[モートン,ケイト][Morton,Kate]
1976年、南オーストラリア州ベリに三人姉妹の長女として生まれる。クイーンズランド大学で舞台芸術とイギリス文学を修めた。夫と二人の息子とともにブリスベン在住。2006年に『リヴァトン館』で作家デビュー。『忘れられた花園』で、オーストラリアABIA年間最優秀小説賞受賞

青木純子[アオキジュンコ]
1954年生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

272
下巻はマウントラチェット家を 巡る血の争いから始まる。 誰も訪れることがない空間、 秘密の花園で何があったのか? イライザ、ネル、カサンドラ…何代にもわたる物語… 豪華絢爛な別世界の物語が 心地よい。 ネルの母は一体誰なのか? そして、ネルはなぜ一人 オーストラリアに渡る船に 乗せられたのか? ローズとイライザの間に 何があったのか? いくつもの昔の謎が徐々に 明らかになっていく過程が 心地よく、一気に読了した 下巻だった。 2015/02/01

散文の詞

155
さて、よいよ秘密が明かされまが、あれれ?こんなものかって感じでした。 時間軸の表現がよけいに複雑な人間関係を更に複雑にしていましたが、だからといって、面白くないわけではありません。 せつない決断は間違ってはいなのでしょうが、考える部分もいいですね。 まあ、このくらいの謎のほうが、しみじみと余韻に浸ることができてよかったのかもしれません。 長編で、翻訳物ですから、読みにくいのは仕方ないとしても、充分楽しめました。 2022/08/08

財布にジャック

104
普段はかさばるし重いので単行本は通勤電車の中では読まない主義なんですが、続きが気になって、珍しく電車の中に持ち込んで読了しました。ネルもカサンドラもイライザも、悲しみを引きずって生きていて、幸せになって欲しいと願わずにはいられません。下巻では、謎も次々と解けていきますが、解けるたびに溜息が漏れてしまいます。更に、イライザの御伽噺が、物語をぐっと引き立ててくれます。こういうタイプのお話には目がないので、当分の間あちこちでお薦めしてしまいそうです。本当に良かったです!2012/08/03

はる

86
20世紀初頭の英国、大きな屋敷で暮らす二人の少女。病弱な当主の娘と、活発で物語を書くことが好きな従妹。二人の友情は永遠に続くと思えたが…。3世代にわたる女性たちの、絡み合う複雑な人間関係。数々の謎が少しずつ明らかになっていく後篇。3人のヒロインの幸せな結末を願いながら読みました。ラストは切ないものでしたが、非常に濃い内容で惹き込まれました。2017/04/24

星落秋風五丈原

69
イザべラの流転の生涯はまるで『オリバー・ツイスト』のようであり、秘密を抱えた花園といえばずばり『秘密の花園』と言う作品がある。イギリス文学のエッセンスを少しずつ汲み取り、更にロマンスとミステリの要素を加えた本作品はページターナーであり、章毎に少しずつ吐き出されるピース=pieceをかき集めながら、ああだろうか、こうだろうか、と百年に渡る物語を再構築してゆく楽しみを存分に味わえた。読者が唯一物語を俯瞰できる特権を与えられているのも応えられない喜びである。2013/09/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2155892
  • ご注意事項

最近チェックした商品