本土決戦と外国人強制労働―長野県で働かされた朝鮮人・中国人・連合国軍捕虜

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本土決戦と外国人強制労働―長野県で働かされた朝鮮人・中国人・連合国軍捕虜

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  • サイズ A5判/ページ数 200p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784874988596
  • NDC分類 215.2
  • Cコード C0021

出版社内容情報

鹿島組御嶽発電所で働かされた中国人の証言──「日本での苦しみは飢え、寒さ、暴力だった。たくさんの人が死んだ。まず目が見えなくなり、下痢をして、それから死んだ」
80年前のアジア太平洋戦争末期、中国大陸・東南アジア・太平洋などの広大な戦域に兵士を送りだした日本は深刻な労働力不足に陥った。その穴埋めに使役するために連れてこられたのが、大日本帝国の植民地下にある朝鮮人、日本軍の占領下にあった中国人、日本軍の捕虜となった連合国軍捕虜であった。
連行された人々は全国各地の労働現場に配置され、厳重な監視下の元で苛酷な労働に従事させられた。
1944年6月のサイパン陥落で、米軍による本格的な本土空襲か始まり、「本土決戦」が日本側の最重要課題となった。
長野県はその地理的環境から天皇や大本営など政府の中枢機関を移転する候補地となり、全県を挙げて各施設の突貫工事が始まった。
本書は、長野県内各地の労働現場で使役された朝鮮人・中国人・連行国軍捕虜が置かれた苛酷な状況がどのようなものであったのか、長年にわたって史料を渉猟し、生存者の聞き取りを行い、現場を歩いた貴重な記録である。

内容説明

長野県で働かされた朝鮮人・中国人・連合国軍捕虜。

目次

序 アジア太平洋戦争と外国人強制労働
1 長野県における強制連行・強制労働
2 強制労働の現場と実態―東北信地方(日本焼結工場(中国人・朝鮮人)―鉄不足を補うため、黒姫山麓の酸化鉄を含む赤土を掘削
松代大本営地下壕(朝鮮人)―本土決戦に向け、大本営の移転先を構築
長野飛行場(朝鮮人)―松代への大本営移転に伴う飛行場の誘導路拡張工事
須坂通信(送信)施設用地下壕(朝鮮人)―松代大本営の移転に伴い送信施設用地下壕を掘削
上田地下飛行機工場(朝鮮人)―三菱重工業の戦闘機工場の疎開先として地下壕を掘削)
3 強制労働の現場と実態―中信地方(陸軍松本飛行場(朝鮮人)―本土決戦に備えた陸軍飛行場建設
松本地下飛行機工場(朝鮮人・中国人)―三菱重工業名古屋航空機製作所の疎開先になる地下・半地下工場建設
昭和電工大町工場(朝鮮人)―軍用機材料となるアルミニウムの製造作業
木曽の発電所(朝鮮人・中国人)―木曽地域の三浦貯水地堰堤工事と二つの発電所建設工事)
4 強制労働の現場と実態―南信地方(諏訪鉄山(朝鮮人・連合国軍補虜)―鉄不足を補うため蓼科高原一帯での褐鉄鉱の採掘
平岡ダム(朝鮮人・連合国軍補虜・中国人)―天竜川での発電用ダム建設工事
飯島発電所(朝鮮人)―遠山川流域での発電所工事と隧道工事)

著者等紹介

山田朗[ヤマダアキラ]
1956年生まれ。明治大学文学部教授(日本近現代軍事史)、明治大学平和教育登戸研究所資料館館長。歴史教育者協議会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。