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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488011413
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0097

出版社内容情報

クラゲになることを選ぶ人。
木に変身した男。
冬眠する依頼人……。
ままならない日々を過ごす
私たちに起こる不思議な出来事。
読んだ瞬間から、自由になれる。
日常に解放感をもたらす、韓国発、8つの奇妙な物語!

事故で2年間寝たきりになっている恋人を見舞い続ける“私”の前に、分身を名乗る幽霊が現れる。自分そっくりな幽霊が一向に姿を消さないため、“私”は仕方なく一緒に暮らし始めるが……(「幽霊の心で」)。人をクラゲにする変種のクラゲが大量発生する。社会に動揺が走るなか、“私”は自らクラゲになりたがる人を見届ける仕事につく(「光っていません」)。役割代行業者の“私”は、ある男から冬眠の準備を手伝ってほしいという依頼を受け……(「冬眠する男」)。閉塞感に満ちた日常を送る人々に解放感をもたらす、韓国発の8つの奇妙な物語!

内容説明

事故で2年間植物状態になっている恋人を見舞い続ける“私”の前に、分身を名乗る幽霊が現れる。自分そっくりな幽霊が一向に姿を消さないため、“私”は仕方なく一緒に暮らし始めるが…(「幽霊の心で」)。人間をクラゲにしてしまう、変種のクラゲが大量発生する。社会に動揺が走るなか、音楽活動をやめた“私”は、自らクラゲになりたがる人をサポートする仕事につき…(「光っていません」)。所属している劇団が行き詰まり、仕方なく役割代行サービスをしている駆けだし俳優の“あたし”。誰かに代わって別れを告げたりニセの恋人になったりしているうち、ある男から、「冬眠の準備を手伝ってほしい」という依頼があり…(「冬眠する男」)。閉塞感に満ちた日常に解放をもたらす、韓国発、8つの奇妙な物語!

著者等紹介

イムソヌ[イムソヌ]
1995年、ソウル生まれ。2019年に、1972年創刊の歴史ある文芸月刊誌『文学思想』新人文学賞を受賞して作家デビューした。2023年には短編「ラクダとクジラ」で第3回金裕貞作家賞を受賞。同賞は日本統治時代の朝鮮の小説家・金裕貞を称えて制定された賞で、現在活動中でデビュー後15年未満の作家に対して与えられる。『光っていません』は、韓国で2022年の小説家50人が選ぶ今年の小説の第3位にランクインした

小山内園子[オサナイソノコ]
韓日翻訳者。NHK報道局ディレクターを経て、延世大学などで韓国語を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

39
「カーテンコール、延長戦、ファイナルステージ」 頭の上に中華料理屋の看板が落ちてきて急死した私。訳の分からない私に、急死した場合はこの世に100時間いられると説明するのは鳩。すぐにあの世に行きたくても、24時間は猶予があるという。かといって生き返ることができるウルトラCはない。人生の中途半端な延長戦を生きる中で、私は他に仲間を見つける。この設定自体はSFだが、最近では通信の発達によって伝書鳩としての役割がなくなったが、このような形で再就職をしたと聞いて、ろくな職も見つからない私は羨ましがる。2024/12/21

Roko

32
クラゲに刺された人がクラゲになってしまう(光っていません)なんて、とんでもない話なんだけど、本当だったらいいなって思ったりもする。そうやって人間ではないものになれるのだとしたら、それを望む人がけっこういるんじゃないかな?人間でいるのって大変だもの。もういいやって思う人がいてもいいじゃない。 韓国でも日本でも、病んでいる人が増えてるのかな。どこかへ逃げたいという気持ちが、そこかしこにあって、頑張らないで逃げちゃえって思えた方が幸せなんだって思えてきた短編集でした。2025/02/06

しゃお

27
奇妙で不思議な設定はSFっぽくもあるけど、底に流れるものは現実の世界でとらわれた窮屈なもの、自分自身を縛っているものからの解放といった感じなんでしょうか。生きていく上で知らずに抱え重しとなっているものを取り払う事ができたら、文字通り軽くなるのかも。どの主人公も諦観めいた口ぶりのせいか、読み手も落ち着いた心持ちで読めるけど、それだけにそれぞれの展開とその行末にざわりとするものを感じたりも。参加した読書会で紹介され気になり手に取った本書、表題作や「幽霊の心で」「家に帰って寝なくちゃ」辺りが印象に残りました。2025/02/16

アマニョッキ

24
とてもとてもよい。心のかさぶた(あるいはかさぶたにもなれずじゅくじゅくしているもの)にそっと手をあててくれるような作品。日常における喪失と回復のものがたり。ファンタジーが苦手ではなく、少し余白のある読書が好きな方はぜひ手に取ってみてほしい。『幽霊の心で』『見知らぬ夜に、私たちは』『カーテンコール、延長戦、ファイナルステージ』が特にお気に入り。韓国文学は何を読んでも『やっぱり好きだな』と感動させてくれるところが本当にすごい。翻訳者さんの力も大いにあると思う。小山内園子さん、大好きです。2025/02/06

かもめ通信

23
1995年、ソウル生まれの著者の短篇集。 収録されている8篇の物語はどれも、どこか奇妙でそのくせ違和感なく読者を取り込み、ユーモラスでありながらとても切なくて、あれもこれもありえないのに、なぜだかとてもリアルに迫ってくるものがある。 人生はままならないことばかりだけれど、それでもわたしは生きていて、つらいことは山ほどあるけれど、いいことだってたまにはある。 なにしろ、こんなお気に入りの1冊に出会えたのだから。2025/01/20

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