内容説明
宗教を知れば、人間がいとおしくなる!神道・キリスト教・イスラーム・仏教…日常にひそむ教えを読み解く「超」入門書。
目次
第1章 宗教的感覚をブラッシュアップしよう
第2章 神道から学ぶ「チューニングの感度」
第3章 キリスト教に学ぶ「枠を超えた関わり方」
第4章 イスラームから学ぶ「自分のフォームに戻る」
第5章 仏教に学ぶ「宙づり状態が心身を鍛える」
第6章 宗教を通じて自分と他者を観じよう
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
doapon
5
今のわたしには仏教だなあ(確信)(あとで追記するかも) 「ただいま」「おかえり」の応答の言葉に宿るものこそ宗教。帰るところなくして、人は人として生きられない。明日からは、そのやりとりの重みが違って聴こえてくるかも。2020/11/01
白義
3
各宗教から、今の人に通じる処方箋、宗教的感性を抽出する分かりやすい入門書です。解釈はかなり機能的で、漫画を話の種に使っているので分かりやすいです。アンパンマンは神道よりはキリスト教だろうと思うとこもありますが、ジャンプ的な少年漫画=プロテスタンティズムは、ウェーバー的に過ぎますがまさしく。日常の中で日常、世界を越えたものに触れる、宗教入門と同時に訓練書でもありますね2011/07/09
るる
2
仏教、神道、キリスト教、イスラム教をわかりやすく話してくれていた。マンガを例えにしているのもあり、馴染みやすい。 この四つにして、唯一神を崇めていない仏教はやはり異質だった。正解を提示しない、導いたりはしない、そんな感じに思えた。2016/03/18
ととろ
2
信仰の対象としての宗教という見方に留まらず、「宗教性」の観点から多角的に「宗教とは何か」を論じる一冊。ただし体系的には学べないので注意。例えば少年漫画にありがちな自己犠牲など禁欲的な生き方はプロテスタンティズムの表れであるという解釈には驚いた。なるほど、無宗教者であれ様々な「宗教性」は既に我々の価値観に溶け込んでいる訳で、簡単に切り離せるものではない。漫画の宗教性が何度も取り上げられており、漫画好きな自分としては親しみやすかった。2010/08/16
THE WATERY
2
「人間の営みすべてにおける,意味づけの源泉」が宗教だという。『スラムダンク』でプロテスタントを語ってくれる釈先生の授業は比較的わかりやすい。釈先生の「宗教学」をもう少し追っかける。2010/06/19