内容説明
“児童文学”の認識が様々なかたちでゆらいでいる今、あらためて児童文学の歴史と現在を、新しい視点で問い直す。
目次
第1部 メディアとしての絵本(イラストレーションをめぐる諸問題―イギリスのケースで考える;比較児童出版美術史・事始め;児童美術出版のモダニズム;戦争と絵本;絵本の読み手から語り手へ―子どもの創造的想像力の発達;文献研究・近代日本の児童出版美術史)
第2部 メディアと児童文学(読者にとっての児童文学;児童文学の媒介者、媒介という役割;少女の読み物はどう変わったか―一九八〇年代の集英社「コバルト文庫」をめぐって;戦後創作児童文学の創造の時期;視聴覚化する児童文学・ビデオソフト―メディアとしての特性)
第3部 メディアと子どもの文化(ゲーム空間と物語空間;宮崎駿「となりのトトロ」の物語構造;「少年ジャンプ」の研究―その歴史とシステム;子どものうたをめぐる諸問題―メディアとのかかわりを中心に;戯曲と文学のはざまを考える―演劇と物語と)
著者等紹介
宮川健郎[ミヤカワタケオ]
1955年生。明星大学人文学部教授。日本児童文学、国語科教育専攻
吉田新一[ヨシダシンイチ]
1931年生。立教大学名誉教授。英米児童文学専攻
三宅興子[ミヤケオキコ]
梅花女子大学文学部教授。イギリス児童文学専攻
松居直[マツイタダシ]
1926年生。福音館書店相談役
石子順[イシコジュン]
1935年生。和光大学教授。評論家。『中国からの引揚げ 少年たちの記憶』(共著、ミナトレナトス)で平成15年文化庁メディア芸術祭特別賞受賞
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