出版社内容情報
東京23区内に唯一残り,伝統的な日本酒造りを頑に守る小山酒造。そこに生まれ育った著者が,酒造の心豊かな四季の暮らしと,厳粛な日本酒造りの毎日を細やかに描く。
内容説明
東京都区内に唯一残り、伝統的な日本酒造りを頑なに守る小山酒造。そこに生まれ育った著者が、酒蔵の心豊かな四季の暮らしと、厳粛な日本酒造りの毎日を細やかに描く。東京サミットでも飲まれるまでの、120年にわたる感動の物語。まさに極上の逸品。
目次
蔵人たちの到着
酒造りの準備
私たちの蔵
酒造りの開始
蔵人という人生
道具作り
蔵の日々
蔵をささえるひとびと
大吟醸の造り
杜氏の里を訪ねて
蔵人たちの帰郷
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nakano0622
10
おいしい日本酒を飲んだ時、ふと日本人に生まれてよかったと思うことがある。日本酒を口に含んだ瞬間の口の中に広がる米の旨味や鼻に抜ける香りに、あー生きててよかったと心から思えるのです。日本に生まれてこなければ味わえませんからね。私の中では日本酒は、数あるアルコールの中でも繊細なバランスを保った、儚くもあり強くもある、素晴らしい飲み物と思っております。この本は東京23区内に唯一残った「小山酒造」の長女として育った小山織氏の、幼少期の小山酒造の風景を描いたほっこりしたエッセーです。作者の幼少期の<続く>2014/02/14