出版社内容情報
各国各地の現地調査を軸に,音楽や音楽的行動にかかわる広がりのある視点から,国立民族学博物館における共同研究の成果を基本として展開する画期的研究シリーズ。
内容説明
女性と音楽のかかわりを初めて具体的に考察する。
目次
1 木地の歌声―儀礼と歌(ベンガルのブロト・チョラ―女性たちの儀礼と唱詞;婚姻儀礼と女性の歌―北インドの村から;モンゴルのアンダイ舞踏―歌って治す、女の病)
2 情念のこだま―歌詞にみられる人間関係(歌に見るネパール女性の生涯―父系社会におけるアイデンティティ確保の道程;近畿地方の仕事歌・わらべうたと女性;シーターの夢―婚姻儀礼の歌にみる家族関係)
3 躍動する音楽―音楽と社会(主をほめよ―ジャマイカにおける女性の力、女声の和;ウォーム・スプリングス・インディアンの女性の一生と音楽;奄美の女性と音楽文化―アジアの芸能の原点を考える;女性の「うた」・男性の「うた」―ミクロネシアにおける音楽の男女分業;ヨルバ族の女性と音楽)