出版社内容情報
癌,梅毒,てんかん,スモン,リンパ,ウイルス,神経……。解剖学と医史学の大家が医学のことばの語源を縦横に綴った楽しい科学読物。好評を博した単行本の選書版。
内容説明
癌、梅毒、てんかん、スモン、神経、リンパ、ウイルス…、医学のことばの語源を縦横に綴った科学読物。医学・薬学関係者、ことばに興味をもつ人々の必読書。
目次
帝王切開
癌
Cancerの語源と再び「癌」の字について
神経
アヘンのこと
膵と腺
病院と医院
てんかん
リンパと淋巴〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mawaji
5
ヒポクラテスの昔から連綿と続く医学用語を文献から紐解きながらほのぼのとした筆致で解説されています。時代に即した用語改変の苦労が偲ばれますが、腔の字の読み方の経緯について「医者は漢学を知らぬと罵られても構わず、必ずクウとよむことを今から四十年ほど前に用語委員会できめた」とは小川先生、熱いです! 学術用語はちょっと難しいかもしれませんがこのような先達の苦労に敬意を表してテレビのアナウンサーは「ずいえきもれ」などと変な読み方はしないでホシイ。大学入学したての頃に習志野の校舎で講義を受けたことを思い出しつつ読了。2017/11/28
macho
2
嗚呼、この作者はホンモノです。 現代の廉価版医師ではないです。西嶋佑太郎先生ありがとうございました。 ラテン語、ドイツ語、英語を駆使した ホンモノの知識人。物凄い知識量。嗚呼、、 反省しかない、、、なんて日だ。2017/11/22