地上と地下のつながりの生態学―生物間相互作用から環境変動まで

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地上と地下のつながりの生態学―生物間相互作用から環境変動まで

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  • サイズ A5判/ページ数 322p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784486021070
  • NDC分類 468.4
  • Cコード C3045

出版社内容情報

土壌中の生物が植物の成長や群集構造に与える影響と、植物が土壌中の生物群集に影響するメカニズムなどについて解説する。「土壌中の生物間相互作用」、「植物群集が土壌中の生物群集に与える影響」、「地上の消費者の役割」などの視点から地上と地下の陸上生態系がどのように維持され、地球規模の環境変化にどういった影響を受けるのかを解説する。

日本語版への序文

序文

第1章 導  入

 1.1 陸上生態系の制御因子についての研究史

 1.2 生態系の駆動要因としての種と生物間相互作用

 1.3 生態系の駆動要因としての地上と地下の相互作用

 1.4 地上と地下の相互作用と地球規模の環境変動

 1.5 最新の課題と動向

第2章 生態系の駆動要因としての土壌中の生物間相互作用

 2.1 はじめに

 2.2 分解者が地上の群集や生態系プロセスに与える影響

  2.2.1 独立生活の土壌微生物と養分の無機化,植物成長の関係

  2.2.2 土壌中の捕食-被食関係と養分動態,植物成長の関係

  2.2.3 土壌食物網の機能における栄養カスケードの影響

  2.2.4 細菌系,菌系のエネルギー経路と養分循環

 2.3 根圏生物が植物群集や生態系プロセスに与える影響

  2.3.1 共生微生物と植物群集の動態

  2.3.2 地下の病原菌,植食者と植物群集の動態

 2.4 土壌の生態系エンジニアと植物群集動態

 2.5 土壌中の生物間相互作用,炭素動態,気候変動

  2.5.1 土壌の生物間相互作用と生態系の炭素動態

  2.5.2 土壌の生物間相互作用が炭素動態を介して気候変動に与える影響

  2.5.3 気候変動が土壌の生物間相互作用に与える複合的な影響

 2.6 結論

第3章 植物群集から土壌生物群集への影響

 3.1 はじめに

 3.2 植物は地下のサブシステムにどのように影響をおよぼすか

  3.2.1 種による効果の違い

  3.2.2 種内変異の効果

  3.2.3 空間的および時間的な変異

  3.2.4 複数種による効果

 3.3 植物の形質からの強い影響

  3.3.1 種と形質の違い

  3.3.2 形質の優占度や相違,複数種による効果

  3.3.3 生態系化学量論

 3.4 植物と土壌の間のフィードバック

 3.5 遷移と攪乱

  3.5.1 遷移の発達期

  3.5.2 生態系の衰退

  3.5.3 植物-土壌フィードバックと植生遷移

 3.6 地球規模の環境変動が植生を介して地下に与える間接的な影響

  3.6.1 気候変動が地下に与える間接的な影響

  3.6.2 窒素負荷による地下への間接的な影響

 3.7 結論

第4章 地上部の消費者が生態系に与える影響

 4.1 はじめに

 4.2 食植者が植物-土壌フィードバックと生態系プロセスに与える影響

  4.2.1 地下の特性や生態系機能に食植者が与える正の効果

  4.2.2 地下の生物群集や生態系機能に食植者が与える負の効果

  4.2.3 景観スケールと食植者の効果,複数の安定状態

 4.3 植物の形質が食植者の影響を左右する

 4.4 地上の栄養カスケードが地下に与える影響

 4.5 消費者による資源の空間的な移動

  4.5.1 陸上生態系間の資源移動

  4.5.2 水圏生態系から陸上生態系への資源移動

 4.6 地上の消費者と炭素動態,地球規模の環境変動

 4.7 結論

第5章 種の絶滅や移入が地上と地下に与える影響

 5.1 はじめに

 5.2 絶滅による種の消失と地上-地下の関係

  5.2.1 地上-地下の視点からみた「多様性-機能」問題

  5.2.2 絶滅の影響評価のための除去実験

  5.2.3 実際の生態系における種消失の影響

 5.3 侵入による種の加入と地上・地下のつながり

  5.3.1 植物の侵入

  5.3.2 地下の侵入者

  5.3.3 地上の消費者の侵入

 5.4 環境変動によって引き起こされる種の増減

 5.5 結論

第6章 展  望

 6.1 はじめに

 6.2 生物間相互作用およびフィードバックと生態系プロセス

  6.2.1 地上と地下の相互作用とフィードバック

  6.2.2 生態系の駆動要因としての生物の形質

 6.3 時空間的な変化をもたらす要因

  6.3.1 時間に伴う変化をもたらす要因

  6.3.2 空間的な変異をもたらす要因

  6.3.3 生態系間での違い

  6.3.4 世界規模での比較

 6.4 地球規模の環境変動

引用文献

訳者あとがき

索引



深澤 遊[フカサワ ユウ]
深澤 遊
東北大学大学院農学研究科 助教。京都大学大学院農学研究科博士課程修了。

吉原 佑[ヨシハラ ユウ]
吉原 佑
三重大学大学院生物資源学研究科 准教授。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。

松木 悠[マツキユウ]
松木 悠
株式会社ダナフォーム 研究員。京都大学大学院農学研究科博士課程修了。

リチャード・バージェット[リチャード・バージェット]
リチャード・バージェット
マンチェスター大学教授

デイヴィッド・ワードル[デイヴィッド・ワードル]
デイヴィッド・ワードル
スウェーデン農科大学教授

目次

第1章 導入
第2章 生態系の駆動要因としての土壌中の生物間相互作用
第3章 植物群集から土壌生物群集への影響
第4章 地上部の消費者が生態系に与える影響
第5章 種の絶滅や移入が地上と地下に与える影響
第6章 展望

著者等紹介

バージェット,リチャード[バージェット,リチャード] [Bardgett,Richard D.]
1991年にランカスター大学でPhDを取得後、20年以上にわたり植物と土壌の相互作用関係の研究の発展に尽力しており、これまでに240編以上の論文を発表している。現在はマンチェスター大学の教授を努める

ワードル,デイヴィッド[ワードル,デイヴィッド] [Wardle,David A.]
1989年にカルガリー大学でPhDを取得後、地上と地下の生物群集の相互作用が生態系機能に与える影響に関する幅広い分野の研究を行ってきており、これまでに250編以上の論文を発表している。現在はスウェーデン農科大学の教授を努める

深澤遊[フカサワユウ]
東北大学大学院農学研究科助教。京都大学大学院農学研究科博士課程修了

吉原佑[ヨシハラユウ]
三重大学大学院生物資源学研究科准教授。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了

松木悠[マツキユウ]
株式会社ダナフォーム研究員。京都大学大学院農学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。