内容説明
歴史、地史、民族、言語、宗教、生物、政治、経済、人々の生活までを網羅。まるごと百科。
目次
第1部 自然史(西インド洋の概要と生物地理;マダガスカル固有の原猿類―キツネザル類;ワオキツネザルの生活と社会;ベレンティ保護区とその周辺の生き物・環境;調査行)
第2部 マダガスカルの人々(マダガスカルの民族集団、人口、言語、歴史;人々の生活;マダガスカルのこれから―政治・経済情勢と森林の保全)
著者等紹介
小山直樹[コヤマナオキ]
1948年東京生まれ。1963年広島大学理学部卒業。1970年大阪市立大学大学院博士課程修了、京都大学霊長類研究所助手。1971年理学博士(京都大学)。1986年京都大学アフリカ地域研究センター助教授。1996年京都大学大学院人間・環境学研究科教授。1998年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授。2004年定年退官、京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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印度 洋一郎
2
著者はキツネザルの研究家で、記述の半分以上はキツネザル関連とマダガスカルの地勢、環境についてのこと。その周辺事項ということで、民族について細かく書かれているが、ざっくりというと、メリナ人を中心とする高地民族が支配階層で、沿岸部に住むサカラヴァ人その他の民族が被支配階層という社会階層を伝統的に形成している。これにはメリナ人が中央高地から周辺を征服していった、という歴史的背景があるらしい。遺伝子解析をすると、マダガスカル人は南太平洋の民族と南東アフリカの民族との類似性が強いが、地域的にかなり差異があるという。2022/09/13
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- デジキャパ!2016年8月号