出版社内容情報
電気設備の不具合などによるトラブルは、感電や火災を引き起こしたり、停電して産業活動が中断するなど社会に大きな影響を与えることがあります。
電気設備の保守管理に携わる電気技術者は、常に設備の状態を把握して災害や故障停電の防止に努める重要な役割を担っています。
中部電気保安協会における実際にあった事例をまとめてあります。
トラブルの未然防止とトラブル原因の究明プロセスについて、数多くの知見の得ることで、トラブルの未然防止に役立ててください。
目次
波及事故とは(自家用電気設備における波及事故の実態とその防止対策)
第1編 高圧電気設備(高圧交流負荷開閉器の焼損による波及事故;電線接続コネクタ部が腐食により断線;高圧地絡継電器の動作原因不明に伴う究明;高圧電路の絶縁監視による地絡故障の未然防止;地絡継電器の不必要動作は意外にも「虫害」が原因! ほか)
第2編 低圧電気設備(太陽光発電の思いもよらない出力低下;たびたび発生する漏電の発生原因を究明(漏電記録計による原因究明;問診や根気よい調査による究明)
作業中に損傷させた電線から漏電
配線の劣化・損傷から生じた漏電(配線類の劣化;ビニルコードの劣化・損傷)
異常電圧の発生は漏電が原因 ほか)