内容説明
ロシア系の医師と日本人ナースが切り盛りする、六本木の外国人専門クリニック。習慣や常識のギャップに、診察室は今日も大騒ぎ!笑いと涙の医療コミックエッセイ。
目次
1 ここは外国!?
2 ドクターは無国籍
3 変わった患者さま
4 往診で仰天!
5 スーパー・ナース
6 素敵なクリニック
著者等紹介
山本ルミ[ヤマモトルミ]
看護師。1967年大分県生まれ。東京慈恵会医科大学附属病院を経て、93年より六本木の「インターナショナル・クリニック」に勤務。98年より、海外滞在中にケガや病気をした人を本国へ送り届ける「エスコート・ナース」としても働いている
世鳥アスカ[セトリアスカ]
漫画家。1985年東京都生まれ。高校・大学時代をアラスカで過ごした後に帰国。日本児童教育専門学校絵本童話科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
52
画も可愛いし、とてもわかりやすい一冊。日本に来てる外国人の方々が行くインターナショナルクリニック。そこには、ロシア人なのに無国籍で戦争や俳優などを経験したドクターと日本人のナースのルミちゃんがいる。この二人の信頼関係が病に掛かった人々を治療だけでなく救っているのだなぁと思います。フライトナースのお仕事の大変さ、更にびっくりしました。言葉が通じない場所で病気になったときの不安は誰でも共通してますよね、こんな診療所がもっと増えてくれると良いのですが。著名人への往診も凄い話でした。2014/08/29
Gummo
34
六本木にある外国人のための診療所「インターナショナルクリニック」が舞台のコミックエッセイ。「六本木の赤ひげ」ドクターと、エスコート・ナースとして海外に飛ぶこともある看護師との、笑いあり感動ありの診療記。患者は、旅行者、出稼ぎ労働者、外交官に商社マン、時には大物外タレも。海外で病気になって言葉が通じないというのは心細いもの。そういう人たちにとって、安心と希望の存在だと思う。★★★★☆2014/08/13
みーなんきー
31
六本木にあるインターナショナルクリニックの看護師が原作の実話。医師はアクショーノフという無国籍で、他言語会話が可能な先生。この本の始まりは多国籍を扱う病院ならではのドタバタ劇が描かれている印象だったが、患者の国籍や滞在資格を問わず病人を助ける、という尊い意識の赤ひげ先生についての書で、読後なぜかとても強いインパクトがあった。先生は2年前に他界され、医院ももう無いらしい。絵柄や、ストーリーがおちゃらけた雰囲気なのは勿体無いが、素晴らしい医師に焦点を当てた点では無類のコミックだと思う。2016/03/06
S 2
26
おもしろかったです。日本にある外国人を専門に診るドクターとナースのコミックエッセイ。国が違えば治療も考え方も違う!?コミカルなタッチで描かれているけどドクターも相当波乱万丈な人生です。そっちもいつか書籍とかで読みたいなぁ2019/07/20
びっぐすとん
21
図書館本。読メレビュー見て。自分が海外旅行に行くとき、やっぱり不安なのは急な病気や怪我。ズキズキ痛いのかチクチク痛いのか、など日本語なら擬音で症状の微妙なところを表現出来るけど、海外じゃそうはいかない。日本に来る外国人だって同じだろう。まさに赤ひげ先生だ。宗教や金銭の問題など笑い話にならないこともあるだろうけど、これくらい広い心で接することが出来て初めて国際派といえるんだろうな。日本にいながら海外を体験出来る仕事にちょっと憧れちゃうな。フライングナースは何もかも一人でやらなきゃいけないから大変そう。2020/08/30
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- 和書
- 火の山 文春文庫