出版社内容情報
『ちくま評論入門』の増補改訂版。27本の教材を収録、評論読解のテクニックが身につく基礎的な評論をより豊富に取りそろえる。脚問・手引き、別冊解説集つき。
内容説明
評論読解に必要な資質とは、自分の頭で考えることを恐れない勇気である。評論を読み解く基礎が身につく。好評の『ちくま評論入門』、待望の増補改訂版!
目次
第1部 評論への招待
第2部(“私”のなかの“世界”―問いかける言葉;芸術表現の冒険―形づくる言葉;科学というスタイル―究める言葉;変わる都市・変わる人間―関わる言葉;言葉、この人間的なもの―言葉の言葉;“世界”のなかの“私”―呼びかける言葉;国家権力と人間―政治の言葉;伝統と創造力―時をひらく言葉;“問い”としての現代―考える言葉)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むらさき
5
語彙力を増やしたくて読みました。現代文なんて高校以来だったのですが、今読んでみるとかなりクリアに読むことができて面白かったです。ちょうど良い短さで、文章も意味わからんこともなくて良かった。面白い題材の評論を書いてる人の新書を読んだり、引用してる古典を読んだりして広げていければ楽しそうだなぁと思ってます。2021/04/24
カラス
3
たった千円で買える評論アンソロと考えるとお得な一冊。十ページ未満の短い文書ばかりだが、その分バラエティに富んでいてお得感有り。「入門」の割には結構高度な内容で、高校生ってすごいなと素直に思ってしまった。印象に残ったのは丸山眞男の「人間と政治」と坂口安吾の「文学のふるさと」。特に後者はとても印象に残った、良かった。2020/03/20
nyamo
2
そうそうたる著者による、わりと新しめの文章が幅広いテーマ別に配置されていて、普通に読み物として楽しい。それぞれほどよく短いのに無理矢理なお説教に落とし込もうとしていないところもよい。2019/08/11
てり
1
再読。同じ読むにしても、設定された設問にしっかり正解を出そうと読むのはなんとしんどく疲れることか。なんとなく、読むことも年を取ることで理解度や感受性が落ちてるような気がする自分には、時々こういうトレーニングもした方がいいと再確認できた。何をするにも基本のおさらいは有効なはずだ。2022/09/06
Go Extreme
1
評論への正体:段落相互の関係 対比 具体と抽象 レトリックー比喩の力 私のなかの世界ー問いかける言葉 芸術表現の冒険ー形づくる言葉 科学というスタイルー究める言葉 変わる都市・変わる人間ー関わる言葉 言葉、この人間的なものー言葉の言葉 世界のなかの私ー呼びかける言葉 国家権力と人間ー政治の言葉 伝統と想像力ー時をひらく言葉 問いとしての現代ー考える言葉2021/02/27