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内容説明
疎遠になった友だちへ。「せつない」「やめてくれ」「記憶のフタが爆発した」「もはや文学」…。ライムスター宇多丸、宇垣美里、しまおまほ、池澤春菜らによる豪華ゲストエッセイ収録!!伝説の人気コーナー、待望の書籍化!
目次
国書刊行会
ダークナイトをライジング
ダンス&カニばさみ
夢の続き
タイムカプセル
お前のことを救いたい
A氏
一緒に登校するのは途中まで
わめきちらすハト
わかれてしまった道〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポテチ
25
「元トモ」には「元カノ」以上に切なさがあったなぁ。過去の自分がそこに滲んでるからじゃないかなぁ。矢部太郎さんの◯◯といる時間はきらきらしてたっていう表現が素敵だった。2020/09/16
阿部義彦
18
筑摩書房より、TBSラジオ、ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフルよりの投稿が主なネタです。いつの間にか疎遠になってしまった、元トモとのありとあらゆる関係を今の視点から綴ってます。反応は様々、涙ポロリから、苦々しいものまで、悲喜交々です。大雑把な括りがかえって功を奏して、人生のありとあらゆる面が交錯して、読み応えのあるものとなっています。ゲストのしまおまほさんと池澤春菜さんのお二人はどっちも私の憧れの女で、それが本当は目当てだったのですが、宇多丸にはハズレなしで良かったです。筑摩らしい良書です。2019/08/25
ほし
17
ライムスター宇多丸さんのラジオにおける、1コーナーを書籍化したもの。リスナーの皆さんが、かつては友人だったけれどいまは疎遠になった人、「元トモ」との思い出を投稿するコーナーです。しかし宇多丸さんもまえがきで述べられているように、どの話も中々なヘビーさ。恋人との別れとは違って、友達との別れはふと意識しないままに訪れていたりするので、なんというか、より諸行無常感が凄いです。自分も読みながら、かつての友人たちに想いを馳せたのでした。小学校の時の一番の友人だったFくん、今はどこで何をしているのだろう…。2019/09/13
Shimaneko
11
Podcastやラジオクラウドで8割がた聞いてたけど、こうして文字でまとめて読むと、よりいっそうのほろ苦さ。人生のごく限られたいっときだけ、めちゃくちゃ親しかったのに、その後二度と会うこともなくなった元トモたち。いますよ、いますとも、鬼のような人数がw その中でも、やっぱ「第二思春期」あるあるが刺さる。くだらない、けど楽しくて幸せな時を共有した彼ら・彼女らに幸あれ♡2020/03/19
ふじこ
9
誰にでもひとりは必ずいる、もう友だちとは呼べなくなってしまった「元トモ」。お互いの環境や価値観の変化で会えなくなってしまった元友だち。また会いたいという元トモもいればもう二度と会いたくないという元トモもいて、それぞれのエピソードにほろ苦さや甘酸っぱさを感じながら読み終えた。特に巻末の矢部太郎さんによる『友達から相方へ』は胸をグッと掴まれるような切なさと暖かさがある。会えなくなっても大事に思ってくれる人がいるって、なんて尊いことなんだろう。〈生の豊かさ〉を存分に味わい尽くせる読書体験だった。2019/08/19