わたしもナグネだから―韓国と世界のあいだで生きる人びと

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わたしもナグネだから―韓国と世界のあいだで生きる人びと

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480815897
  • NDC分類 334.521
  • Cコード C0095

出版社内容情報

アメリカに渡った武闘家マスター・リー、中国朝鮮族の映画監督チャン・リュル、日本で出版社を始めたキム・スンボクほか、韓国と世界の間の人生を聞き、描く。


【目次】

内容説明

韓国を拠点に活動する著者が、海を渡ったコリアンや在韓の華僑たちに会い、話を聞き、個人史と韓国史・世界史の交差を描く。北朝鮮出身の元NATO軍軍医、アメリカに渡った韓国人武闘家、中国朝鮮族の映画監督チャン・リュル、日本で出版社「クオン」を始めたキムさん…。韓国と世界のあいだの人生を聞きとる、他にはないノンフィクション。

目次

放浪の医師 元NATO軍の軍医ドクター・チェ
徒手空拳のコリアン・ファイター 鞍山の老武道家マスター・リー
わたしもナグネだから 中国朝鮮族の映画監督チャン・リュルと東アジア
国境の島の梨畑 対馬に移住した韓さんの話
釜山のロシア人街 赤いカーディガンを着た女性、そしてビクトル・ツォイ
赤い牌楼はいつできたのか? 二人の老華僑とチャイナタウン
「幸福の国」を探す ハン・デスとオクサナの旅
民主主義のために、私たちは自由に生きる キム・スンボクと日本

著者等紹介

伊東順子[イトウジュンコ]
編集・翻訳業。愛知県生まれ。1990年に渡韓。翻訳・編集プロダクション運営。2017年に、韓国を語らい・味わい・楽しむ雑誌『中くらいの友だち―韓くに手帖』を創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

二人娘の父

7
「ナグネ」とは旅人という意味の朝鮮語。浮かんだのは五木寛之氏が自称した「デラシネ」。本書に通底する朝鮮戦争。これにより人生が大きく動き、ナグネとなった人々の多さに驚く。それは私の認識の浅さでもある。朝鮮戦争の犠牲者数は約500万人と言われる。住民を巻き込んだ地上戦という点で性格の似る沖縄戦と比べても桁違いの数字。私はそのことの意味を深く捉えてこれなかったのだ。世界中で起きている戦争・紛争で、今日も同じように故郷を失い流民となる人々がいる。そのことへの己の認識不足、当事者意識の欠如を突きつけられた。2026/03/07

チェアー

7
ナグネでない人は、国を意識することも少ないのかもしれない。ふるさとは国でなくてもいい。人為的に設けられたボーダーだなくていい。自分が本当に懐かしいと思えるもの。一握りの土塊でいいのだ。それをこっそりと抱えたまま、旅先で死んでゆく。 2026/01/12

古寺

1
日本による朝鮮半島の植民地化、そして朝鮮戦争や韓国の独裁政権等によってナグネとなった人々を取り上げている。歴史の犠牲者、抵抗者などそれぞれ事情は異なるが、民主主義や平和が進めばこういった悲劇を少なくさせることが出来る。 「百年単位で歴史を区切ってみれば、世界は後退したことがない」という言葉をよりどころにして自分の出来ることをやっていくだけだ!2026/03/08

クァベギ

1
ナグネとは韓国・朝鮮語で旅人のこと。いわゆるコリアン・ディアスポラについての本書だが、インタビューも交え、個々人の歴史を丁寧に追う。登場するのは朝鮮半島を出て他の地域に住む人や朝鮮半島と他の場所を行き来している人、また日本に生まれ日本各地を移動する人など。医師やテコンドーの師範、映画作家、ミュージシャン…。何かの本で名前を見たことがあるような著名な人もいるし、市井の人も出てくる。「有名無名を問わず誰もが世界史の当事者なのである」(p.193)。そのことを物語っている本。2026/02/16

taq

0
「韓国と世界のあいだで生きる人びと」の副題どおり、韓国にルーツを持ち複数の国を生きる人たちの人生。時代によってその理由は違えど、韓国を離れざるを得なかった人たちが経験した辛い時代、翻弄されるのはいつも普通の人々だ。そして多くの場合その根っこには日本の植民地支配が陰に陽に見え隠れする。一人一人の生き方が、方向は違うがみな力強くて、その人しかできないことを成し遂げているのに胸を打たれる。2026/02/08

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