出版社内容情報
坂口安吾研究/同時代の回想・伝記や研究・批評、シナリオ・戯曲、資料・年譜の他、全集未収録作品を多数収録。安吾文学の全体像を浮き彫りにする一巻。全巻完結。
目次
補遺(現代仏蘭西音楽の話;想ひ出の町々―京都 ほか)
シナリオ・戯曲(負ケラレマセン勝ツマデハ(八住利雄)
櫻の森の満開の下(広渡常敏) ほか)
回想・伝記(坂口家の系図について(坂口敵吉)
阪口寿庵(阪口五峰) ほか)
研究・批評(石川淳と坂口安吾(澁澤龍彦)
「日本文化私観」論(柄谷行人) ほか)
参考資料
感想・レビュー
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がんぞ
2
作品全集補遺として、雑誌アンケート、座談会、ラジオドラマ台本(『負ケラレマセン、勝ツマデハ』に描かれる税務署との闘争は自身の体験によるという)、(彼の祖父、父の)伝記、死亡追悼記事、など。安吾の家庭背景とか詳細な年譜で、いち早く戦後世相の推理小説などエンターテイントメントに徹した作家像が浮かび上がってくる。【評論】「『日本文化私観』(昭和17年に執筆)論」で柄谷行人はフロイトの『遊びの反対は真剣ではなく《現実》』という言明を援用して「安吾にとって出会い、描いて示すべきものは観念ではなく現実だった」と説く。2013/12/03