出版社内容情報
スタジオ・システムという強力な支配形態のもとにおかれた、古典的ハリウッド映画産業。利潤追求を至上命令とする製作会社によって俳優・監督・脚本家他あらゆる関係者が管理されるなか、激動期のアメリカで、いかにして映画は製作されたのか。監督と撮影所の対立、陸軍による検閲、自主検閲的倫理規定ヘイズ・コード、第二次世界大戦のプロパガンダ映画、それに携わった黒人映画作家……。複雑な力学が働く映画の生成過程に、文書資料や関係者インタビューなど一次資料を用いて実証的に迫る。映画学(フィルム・スタディーズ)という研究領域を切り拓いた画期的作品。 解説 板倉史明
内容説明
スタジオ・システムという強力な支配形態のもとにおかれた、古典的ハリウッド映画産業。利潤追求を至上命令とする製作会社によって俳優・監督・脚本家他あらゆる関係者が管理されるなか、激動期のアメリカで、いかにして映画は製作されたのか。監督と撮影所の対立、陸軍による検閲、自主検閲的倫理規定ヘイズ・コード、第二次世界大戦のプロパガンダ映画、それに携わった黒人映画作家…。複雑な力学が働く映画の生成過程に、文書資料や関係者インタビューなど一次資料を用いて実証的に迫る。映画学(フィルム・スタディーズ)という研究領域を切り拓いた画期的作品。
目次
第1章 検閲と生成 スクリューボール・コメディ論(プレストン・スタージェス・コレクション;ジャンルと作家 ほか)
第2章 喜劇映画作家がプロパガンダを撮るとき(キャプラ都へ行く;ハリウッド戦時娯楽映画 ほか)
第3章 雇われた黒人 カールトン・モス・インタビュー(老兵は死なず;プロパガンダを撮る ほか)
第4章 ジャンルとジェンダー(ジャンルの混淆;年少犯罪もの ほか)
補遺 映画製作倫理規定
著者等紹介
加藤幹郎[カトウミキロウ]
1957‐2020年。長崎生まれ。筑波大学比較文化学類卒業、同大学大学院文芸・言語研究科単位取得退学。京都大学名誉教授。日本映画学会初代会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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