ちくま文庫<br> 平熱のまま、この世界に熱狂したい (増補新版)

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ちくま文庫
平熱のまま、この世界に熱狂したい (増補新版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480439635
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

注目の文芸評論家、エッセイストによる等身大の言葉で日常を鮮やかに描いた文章集。増補を加えて待望の文庫化。解説 山本貴光・吉川浩満

内容説明

アルコール依存症、離婚を経て、取り組んだ断酒。自分の弱さを無視して「何者か」になろうとするより、生活を見つめなおし、トルストイとフィッシュマンズなどに打ちのめされながらも、すでにあるものを感じ取るほうが人生を豊かにできると確信する。様々な文学作品を引きながら、日常の風景と感情の機微を鮮やかに言葉にする。新たに3篇を加え増補新版として文庫化。

目次

1章 ぼくは強くなれなかった(打算的な優しさと「○を作る理論」;「何者か」になりたい夜を抱きしめて ほか)
2章 わからないことだらけの世界で生きている(朝顔が恋しているのは誰?;不快だけど大切なことを教えてくれた作品 ほか)
3章 弱き者たちのパレード(二瓶さんとの雅な蹴鞠;舌の根が乾かないおじさん ほか)
4章 弱くある贅沢(「細マッチョ」をめぐる冒険;クローゼットの中の時間 ほか)
補章 川下への眼

著者等紹介

宮崎智之[ミヤザキトモユキ]
1982年、東京都生まれ。文芸評論家、エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はっせー

46
本書は宮崎さんのエッセイになる。宮崎さんは過去に離婚経験があり、そしてアルコール依存症になり、そこから復帰された方。そんな宮崎さんが描くのは「弱さ」。様々な角度から「弱さ」について語っている。思うことは文章が優しいという所。強くて正しい言葉がずらって並んでいるような文章ではなく、優しくて言葉を探り探り選んだ文章になっている。その文章が読んでいてとても心地よい。例えるなら博多のやわいおうどんを食べたときの感覚に似ている。疲れたときにあの味とやわさを味わうと癒されますよね!それと似ている😊2025/05/26

いっち

37
ゼロを作る理論が良かった。荷物を持つとき、5対5でつらさを分配するより、10対0で一人を楽させる考えだ。他にも、車の同乗者が疲れてるなら運転手以外は寝てよかったり、自分の仕事が終わったなら残業せずに帰ってよかったりも、この理論に該当する。「誰かがつらい思いをしているとき、みんながみんな同じようにつらくならなければいけない、といった空気が日本にはある」と著者は言う。確かにそうだと思った。ゼロを作れる何かを持つことが重要だろう。ゼロを作れる何かがあれば、つらいときは誰かに頼りやすいし、自分もゼロになりやすい。2025/02/05

阿部義彦

34
ちくま文庫、6月の新刊。初めて知る著者。題名と表紙に惹かれて、そして裏見返しの紹介文にフィッシュマンズが。文芸評論家と有ります。私より20年下の世代ですが、良かったです。巻頭の0(ゼロ)を作る理論からして、新鮮で、他人を思いやる優しい人なんだと思った。酒と煙草に溺れる日々から、煙草を辞め、膵臓炎にかかり酒を辞め、一度離婚を経験し文字通りゼロになりましたね。3章「弱き者たちのパレード」が特に響いた。吉田修一さんが好きだからのこの題名かな?編集者に、拍手。弱者に焦点を当ててかつ笑わせる。ヤブイヌ最高!2024/06/30

Porco

23
本年最も惹かれた書題。「平熱のままこの世界に熱狂していたい」そのまま受け取るとそんな無茶なことを…とは思うが、この言葉を知ってたまに考えるにつれ座右の銘にしたいくらい惹かれてしまった。当事者として向き合うにはそれ相応こちらの熱も必要であるが、一定温度の温度に達すると視野狭窄に陥りむしろ見失ってしまう。といって、理性的に見るために距離を置くとそれはそれで見えないものも出てくる。あるがままを楽しむには平熱でありつつ熱狂するという、光と闇を行ったり来たりできるやつが1番強い理論を実践することが肝心なのだ。2024/10/26

原玉幸子

19
普通は「エッセイかぁ(感慨も何もなぁ)」となるのですが、本書は私にとっては珍しく面白かったです。思えば、著者自身の離婚や依存症などの経験を通じた人生の切なさを、謙虚にひけらかさずに語るところにある気がします。(吉川浩満に「自己愛との付き合いかた」との技法に美質があると解説されてしまったのは正直ちょっぴり悔しい)。小説に「生きる為の苦悩」を求める私にしてみれば、本エッセイは小説としても成立する感じがしました。ユーモアセンスがあり、度々著者の「世の中の切り取り方」に笑ってしまうところも◎。(◎2024年・秋)2024/08/17

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