出版社内容情報
「正しい」だけの議論には誰も耳を傾けません。必要なのはエンタメ精神。愛と勇気とお笑いで、データを見る目ががらっと変わること請け合いの一冊。
内容説明
世の中をよくするために「正しい」議論をしたい!志はおおいにけっこうですが、その議論だれも聞いていなかったりしませんか?必要なのは、ちょっと違った角度からの発想と、相手に耳を傾けさせるエンターテインメント精神。新聞の投書欄職業から、自殺率と失業率の関係まで、パオロ・マッツァリーノがつっこみます。愛と勇気とお笑いで、データを見る目ががらっと変わること請け合いです。
目次
第1夜 つっこみ力とはなにかもしくはなぜメディアリテラシーは敗れ去るのか(愛の章―わかりにくさは罪である;笑いの章―つっこみ力の真髄;勇気の章―権威へのつっこみ)
幕間 みんなのハローワーク―職業って、なんだろう
第2夜 データとのつきあいかた
著者等紹介
マッツァリーノ,パオロ[マッツァリーノ,パオロ] [Mazzarino,Paolo]
日本文化史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おやぶたんぐ
3
昔、筆者の「反社会学講座」を読んだ。実に示唆に富んでいた。同書から3年後に出たのが本書なのだそうだ…正直、〝劣化″という事象の良き見本になってしまったような…論理を蹴飛ばして面白さに全振り、みたいなことを延々言われても。歴史学や法学(筆者は一度ならず裁判員裁判を引き合いに出している)でそれをやったら目も当てられないだろう。冒頭でいきなり〝本書で書き手を判断されるのは心外”というご本人の〝つっこみ“が入るのは笑えない。2023/04/25
オールド・ボリシェビク
2
まあ、なんでも疑いをもってつっこみながら考えろ、ということでしょうか。確かにデータなんか、使い方によって、いかような結論に導くことができる論拠となってしまうわけだ。「ユーモアは秀才、ギャグは奇才」とか出てきたが、何を言いたいのかよくわからなかった。2023/12/07
Masaki Sato
1
新書版も昔読んではいるが再読。ユーモアは秀才、ギャグは奇才の業。人がどう選択するかを論じるかが経済学で、人になぜ選択の余地がないのかを論じるのが社会学。2023/03/29
ともじさん
0
会社で同僚に肯定ばかりじゃなくて、つっこみ力を鍛えなさいよ!て言ってたら全く同じ言葉の本があったので、思わず購入。あらゆるものに対して、疑問を持って眺めることがやっぱり大事。2024/02/13
bittersweet symphony
0
小関智弘さんや黒田日出男さん、高橋祥友さん、長嶋修さんなど参考文献の引用元がなかなか面白いラインアップでした。日本の住宅ローンが非人道的なシステムになっているのを告発するのが本旨といっていいかと思います。2023/03/27