ちくま文庫<br> 沖縄と私と娼婦

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ちくま文庫
沖縄と私と娼婦

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480435958
  • NDC分類 368.4
  • Cコード C0195

内容説明

ベトナム戦争への出撃基地となったアメリカ統治下の沖縄。1960年代末の返還運動、ベトナム反戦闘争が激化する時代、夜の風俗街に生きた人々。沖縄地上戦の傷痕、米軍最優先社会、生死隣合わせの米兵たち…。それらの矛盾を一身に背負った女たち。その姿をヒリヒリと肌を刺すような筆致で描く。今に続く沖縄が抱える問題の原点を激しく問いかける歴史的名著。

目次

序 琉球から日本へ、娼婦から主婦へ
1 娼婦と私の八月十五日(特飲街・十貫瀬の生理;売春婦と買春夫の快楽;米人女性強姦は幻の犯罪;黒人女兵士ルーシー;少年の玩具は髑髏)
2 娼婦と日の丸(“沖縄人”のベトナム戦争;パイン畑の主席選挙;慰霊塔の涙と奇跡の一マイル)
3 女たちの生地獄(Aサインバーの国際結婚;小鳥を飼う混血の非行少年;恋文横丁のハーニイたち)
4 不条理の島の苛だち(コーラ割り泡盛の味;白ブタと“はまやあ”の対話;歌と踊りとトカゲのシッポ)
5 ひめゆり丸の健児たち(沖縄病患者の船酔い;三味線をひく少年;集団就職は祖国復帰の先発隊;めんそうれ食堂の御通帳;辛抱と根性の“成功者”;ゼネスト回避と本土見物)

著者等紹介

佐木隆三[サキリュウゾウ]
1937年旧朝鮮咸鏡北道で生まれる。小説家、ノンフィクション作家。高校卒業後、八幡製鐵入社。在職中の1963年、『ジャンケンポン協定』で新日本文学賞受賞。1964年から文筆活動に専念。1976年、実在の連続殺人事件をモデルとした『復讐するは我にあり』で第74回直木賞受賞。1991年、『身分帳』で第2回伊藤整文学賞受賞。北九州市立文学館館長、九州国際大学客員教授などを務めた。2015年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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二人娘の父

10
とにかく圧倒された。およそ50年前、「復帰」直前の沖縄のアンダーグラウンドのにおいや感触が、リアリティをもって伝わってくる優れたルポである。同時期にこの時代の沖縄を語った大江健三郎『沖縄ノート』の観念性と比較すると、私が知りたいのは、人間の息づかいと感情、そして現実なのだと確信する。著者は映画「すばらしき世界」の原作者である。強く、儚く、弱い立場の人間を捉える視点が一貫していることを感じる。2022/02/22

エリ本

7
復帰直前の米国統治下の沖縄の話。そんな昔のルポだと思わなかった。基地問題、長いです。かつて「沖縄が返還されない限り日本の戦後は終わらない」と言った方がいましたが、やはり基地問題が解決しない限り、戦後が終わったことにはならないですね。2023/08/23

かみーゆ

5
いやー名著だ。面白いわ。よく復刊してくれたなあ。筑摩書房さんと藤井誠二さんありがとう。藤井さんの『沖縄アンダーグラウンド』読んだら絶対読みたくなるもんね。復帰前の沖縄の話なんだけど、過去の話な感じがしないというかなんというか。読んでる間沖縄の空気を吸っているような感覚でした。しかし佐木隆三さんってこんな面白いんですね。いやはや。とりあえず沖縄物は全部探して読まないとな。2019/05/26

ますりん

4
沖縄返還前の那覇やコザの特飲街と呼ばれた地区のルポルタージュ。半世紀前の本であり、この本に出てくる人々の多くは既に他界しているであろう話なのに、基地の街であること、政治と経済の両面で沖縄の人々に苦しみを押し付けていまの日本があることは、いまでもなんら変わっていないことに鬱々とする。本の中で、沖縄から東京へ船で帰る途中、酷い船酔いのなか本土から沖縄に来た記者の沖縄病のことを考え、自分の立ち位置に惑いながら絶望を語るところが心に残る。2020/09/19

tecchan

2
 2015年に亡くなった著者の若かりし頃のルポ。1972沖縄復帰直前、自ら沖縄に住み、娼婦達との交流を通して沖縄の現実を描き出したルポ。当時、基地反対闘争だけが、脚光を浴びる中、沖縄の女性、若者、そして米兵など、沖縄の現実をまざまざと見せつける稀有なルポ。50年経った今でも、その投げかけた問題は解決していない。2020/08/19

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