出版社内容情報
養母との壮絶な確執、夫の松山善三との穏やかな生活、人間嫌いを自認する高峰秀子が胸襟を開いて打ち明けた。潔さと本物の優しさに溢れる傑作評伝。
内容説明
5歳で子役デビューして以来、55歳で引退するまで日本映画の巨匠たちの名作300本余に出演、名随筆家として26冊の著作を遺した高峰秀子。その高峰に唯一、素顔を書くことを許され、のちに養女に迎えられた著者による“高峰連作”の第一作。固く口を閉ざしていた養母や血縁との壮絶な確執をはじめとする怒涛のような前半生と夫・松山善三との幸福に満ちた後半生を貴重な言質とともに活写する。大女優・高峰秀子が最期まで捨てようにも捨てられなかった荷物とは?感動に満ちた“運命の評伝”が今、よみがえる!高峰秀子の「ひとこと」収録。
目次
一本のクギ
仮面と鎧
荷物
敵
人間嫌い
鶏卵
一日一笑
ふたり
著者等紹介
斎藤明美[サイトウアケミ]
1956年、高知県生まれ。津田塾大学卒業後、高校教師、テレビ構成作家を経て「週刊文春」の記者を20年務め、2006年フリーに。1999年、処女小説「青々と」で日本海文学大賞奨励賞受賞。記者時代から松山善三・高峰秀子夫妻と交遊があり、2009年、養女となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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