ちくま文庫<br> 教科書で読む名作 羅生門・蜜柑ほか

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ちくま文庫
教科書で読む名作 羅生門・蜜柑ほか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480434111
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

表題作のほか、鼻/芋粥/藪の中/奉教人の死/地獄変/舞踏会などを収録。短編の名手による珠玉の作品集。高校国語教科書に準じた傍注付き。

芥川 龍之介[アクタガワ リュウノスケ]

内容説明

これまで高校国語教科書に掲載されたことのある短編を中心に編んだ、芥川龍之介の作品集。教科書に準じた注と図版がついて、読みやすく分かりやすい。理解を深める名評論と、付録として「羅生門」や「地獄変」のもととなった説話も収録。あわせて読むといっそう味わい深い。

著者等紹介

芥川龍之介[アクタガワリュウノスケ]
1892‐1927年。東京の下町生まれ。幼いころより和漢の書に親しみ、怪異を好んだ。一高、東京帝大英文科にすすむ。在学中に書いた「鼻」が夏目漱石の激賞を受ける。しばらく教員生活をしたのちに創作に専念、第一創作集『羅生門』によって文壇の地位を確立。以後、王朝物、キリシタン物、開化物など、たえず新機軸につとめ、知的で清新な作風をつくりあげた。睡眠薬により自殺(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

54
高校の教科書に取り上げられた作品を集めたものになります。分かりやすいだけではなく、名評論と付録の作品を読むことでより味わい深く響きました。2023/05/07

優希

48
教科書で読んだかは記憶にないですが、どの話も面白かったです。『羅生門』と『地獄編』の元ネタが収録されているのも興味深いところでした。味わいのある短編集だと思います。2021/06/14

優希

35
再読です。高校の国語の教科書に掲載された作品を集めた短編集になります。注、図版、解説により、味わい深く読むことができました。『羅生門』と『地獄変』のもとになった説話が入っているのも興味深いところです。2023/10/27

mm

25
芥川作品を読破する意図は無いので、出会いと気分に任せて読んでいると、同じ作品を何度も読むことになる。マックス回数は羅生門で次は鼻?小学生か中学生の時、「なんかわからんけどカッコいい」と思って家にあった文学全集の芥川の巻を読んでいたのが懐かしい。子どもに、カッコいいと思わせる文章のトーン。緻密で隙がないなんてことはわからない子どもが憧れる気取ってるも言える文のトーンは短編でこそ生きる。羅生門を教材に下人の気持ちを追ってみよう、みたいな事したけど、それはあまり感動しなかった。解説にある闇についての考察は良い。2017/06/09

マカロニ マカロン

16
個人の感想です:B。タイトル通り教科書によく掲載されてきた名作をまとめてある。本書の中では『蜜柑』が最も好きで、短編小説の傑作と言われる『檸檬』(梶井基次郎)よりはるかに良いと思う。教科書に載ると言いながらさすがに『地獄変』はないだろうが、『藪の中』同様に深いものを感じる。これと『羅生門』を組み合わせた黒澤明監督の力量に改めて感服。三編の解説が掲載されているが、いずれも芥川文学の味わいを深めてくれる内容だった。『雛』は今回初めて読んだが、こじらせ系の不器用な家族のお互いを思う心が沁みた2021/12/26

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