出版社内容情報
上方落語の俊英が聞きだした名人芸の秘密。若手の思いに応えてくれた名人は、立川談志、市川團十郎、小沢昭一、喜味こいし、桂米朝、他全十人。
内容説明
上方落語界の俊英が芸界の大御所を訪ね、その芸の秘密に迫った対談集。名人芸の真髄とは?
目次
小沢昭一(俳優)
茂山千作(狂言師)
市川團十郎(歌舞伎俳優)
竹本住大夫(文楽大夫)
立川談志(落語家)
喜味こいし(漫才師)
宝生閑(能楽師)
坂田藤十郎(歌舞伎俳優)
伊東四朗(喜劇役者)
桂米朝(落語家)
著者等紹介
桂吉坊[カツラキチボウ]
1981年、兵庫県西宮市生まれ。1999年1月、桂吉朝に入門。2000年4月から桂米朝のもとで内弟子修業。2003年以降は古典落語を中心に舞台を重ね、上方落語のホープとして多方面から期待される存在。2008年、第3回繁盛亭輝き賞受賞。2011年、平成23年度咲くやこの花賞受賞。2012年、第49回なにわ芸術祭新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Takuo Iwamaru
2
「若いときから器用や上手にやったら芸が小さくなるのです。若いときはもう粗削りで全力投球でバーッとやることです。大きな芸をせなあきまへん。若いときに怒られたり、舞台で恥をかいたりして、それの積み重ねで、60歳ぐらいになってやっとコケが生えてくるのです。(中略)小さい芸をやってたらあきまへん。嫌らしい芸をしては絶対あきまへん。嫌らしい芸とくさい芸とは違うのです。(中略)これがくさいねんなというのを自分で会得したら、今度はすーっとした芸ができるのです。」(文楽大夫、竹本住大夫)(98~99頁)2015/07/02
sutekibito
1
吉坊さん26歳の時というのが凄い!吉坊さんの落語を始めた経緯なども面白い。2014/09/21
kiiseegen
1
物故者を含めた10人の藝談は内容の濃いもの。歌舞伎、狂言、能楽、文楽と普段馴染みが無いが興味深く読めたし、著者の落語にも興味が出て来た・・・。凄いメンバーの対談集!2013/06/28
まきけん
1
上方落語の噺家さんが芸能の大家にインタビュー!的な本。住大夫さんの話を目当てに。なほになほなほとそう変わった話はなく。文楽も歌舞伎も落語も、横で繋がってるんだなぁというのがよくわかった。それにしても、回を重ねるにつれて読みやすくなってきたような。住大夫さん後の方ならもっとよかったのかもーw2013/06/29
yu-taka
0
吉坊の芸能に対する真摯な態度がイイ!2014/10/17