出版社内容情報
博覧強記で鋭敏な感性を持つ著者が古本市に並べるのは時を経てさらに評価を高めた逸品ぞろい。新刊書に飽き足らない読者への読書案内。
内容説明
「評文を書いた当時は新刊書だったここに収めた本たちも、大半が古本になった。…これらの本たちを並べ立てた風景を頭の中の古本市に「見立て」…読者を案内つかまつろうという趣向のもとに編んでみた」。博覧強記にして鋭敏な感性を持つ著者が古本市に並べるのは、時を経てますます評価を高めた逸品ぞろい。新刊書に飽き足らない読者にも役立つ珠玉の読書案内。
目次
装幀の森―イギリスの世紀末を中心に
悪魔模様の玉垂簾―まず、お開き下さい
あちら―ロマン派から世紀末コーナー
こちら―こちたき理屈の上棚
コトバ・ことば・言葉―こだまする回廊
洋間つき和風ロビーで、ご休憩を―まあ一服
知の四股名の平積台です―BGMつき
殺しから推理にいたる長椅子の間―灰皿または薄茶つき
ピカピカの新入生さま御用達
歴史のなかの社会の舷窓―お出口はございません
お帰りに―マルチ・スクリーンTVで現代風景の暗室を
御引換権「紙魚みみずく図鑑」―ほんのヤレを三枚
古本市下足番 口上
著者等紹介
由良君美[ユラキミヨシ]
1929‐1990年。学習院大学哲学科、および英米文学科卒業。1956年、慶應義塾大学大学院英米文学専攻修士課程修了。同大学助教授を経て、65年より東京大学助教授。76年教授。89年、定年退官、名誉教授。英文学者。専門は、コールリッジを中心とした英国ロマン派文学であるが、言語学、比較文学はもとより、オカルト、サブカルチャーとその守備範囲は広い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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