ちくま文庫<br> マンスフィールド・パーク

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  • サイズ 文庫判/ページ数 745p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480427700
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

虚弱体質で内気な少女ファニーは准男爵家に引き取られ、伯母のいじめにあいながらもひたすら耐える日々を送っていた。いつしか感受性豊かな女性へと成長した彼女に、いとこのエドマンドへの秘めたる恋心が芽生えたが―。恋愛小説の達人で、皮肉とユーモアを愛するオースティンが、あえて道徳心の大切さを訴えた円熟期の作品。わかりやすい新訳で好評のオースティン長篇6作品個人全訳完結。

著者等紹介

オースティン,ジェイン[オースティン,ジェイン][Austen,Jane]
1775‐1817。イギリスの小説家。おもに結婚話を題材とした、平凡な日常生活のドラマを皮肉とユーモアをもって描き、完璧に芸術へ高めたと言われる。一見同工異曲の結婚話だが、六冊の長篇小説のヒロインたちはすべてタイプが違い、異なった趣向が凝らされていることも特筆に値する

中野康司[ナカノコウジ]
1946年神奈川県生まれ。東京都立大学教授を経て青山学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

143
最初に本作を読んだ時は、ファニーのあまりの生真面目さに辟易したが(彼女から見ればエリザベスベネットもエマも不真面目に映るだろう)、今回再読して、ファニーのエドマンドへの愛情は刷り込みなんだなと同情出来た。寧ろエドマンドに反感を抱いた。確かに最初からファニーに優しかったが、彼女の理解者とは思えない。彼女の心情を汲み取っていれば、ノリス夫人と暮らすように勧めたりしない。ファニーを誰よりも苦しめたのは、クロフォード兄妹でもノリス夫人でもなくエドマンドだ。オースティンヒロインで結婚後が一番心配なのはファニーだ。2017/05/03

のっち♬

131
裕福な地主に引き取られたファニーはそこの次男エドマンドに想いを寄せるが、充分な資産を持つ兄妹の横恋慕に悩まされる。ヒロインはとにかく引っ込み思案で、恋敵とも嫉妬しつつも仲良くするお人好し。この謙虚で真面目な彼女のモラルは上流の堕落や欺瞞を浮き彫りにする。一見頼りなくても、嫌な結婚は周囲を怒らせてもキッパリ断る点は著者としても絶対に残したい自己主張だろう。劇中劇や舞踏会はあれど、大した事件は何も起こらない日常。反復表現も多いにも関わらずページを繰らずにはいられない状態にしてしまうストーリーテリングは見事だ。2017/07/23

藤月はな(灯れ松明の火)

91
はっきり、言うとモラハラ多しの恋愛小説。ファニーを虐めて無視する伯母と従姉妹には本当に腹が立つけど、ファニーに苛ついてしまうのは分かってしまう。だってファニーの感情豊かなのに自分を押し殺してしまう癖って同性からすると分かっちゃうからこそ、鏡写しを見ているようで嫌いになっちゃのよね…。ファニーの恋心を見守っていた読者からするとエドマンドの今更ながらにファニーに求婚する言い草は自分勝手な男だなと呆れずには居られない。だけど、ファニーの良い所を見習っているスーザンちゃんに希望と、罰を受けた伯母達には胸が透く。2016/07/10

星落秋風五丈原

77
【ガーディアン必読1000冊】全然ファニーの本当の姿を見てないであれこれと自分の理想ばかり述べるヘンリーとは幸せになれないことはわかるけど、それにしてもプロポーズされた時のファニーの拒絶っぷり。性格多少難ありでも当て馬だと読者がわかっていても、プロポーズしてくれる人に対して、ひどくない?ヒロイン推しのあまり「美人だけど頭カラッポ」「享楽的な生活を楽しむ輩」への突き上げが凄い。物語を面白くするために書いているというよりは、作家オースティンのアンチ摂政時代色が色濃く打ち出されすぎなのでは。2018/11/30

ケイ

74
『ナボコフの文学講義』で扱っている作品なので読んでみた。書かれて今年でちょうど200年とは思えぬほど、読みやすかった。貴族ではない、ブルジョワ階級の話。俗物でケチなノリス夫人は最悪をもたらす元であるのは明らかだが、他に特に悪人とも言える人はいない。主人公が、わがままシンデレラに見えて仕方なく、彼女の嫉妬や実家への不満などは道徳的に素晴らしいとも思えず、ナボコフを読むためでなければ読みきれなかったかもしれない。2014/02/27

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