ちくま文庫
還暦以後

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  • サイズ 文庫判/ページ数 339p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480422361
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0123

内容説明

古稀を過ぎて法難の旅に出た法然、明治政府に意見を言い続けた勝海舟、七十一歳で名作『鍵』を書いた谷崎潤一郎…彼らは「老年」の人生をいかに生き抜いたのか。自ら古稀を迎えた歴史家が見つめた二十七人の還暦後。時に「性」を語り、時に「記憶」を分析する。興趣つきぬ歴史エッセイ。

目次

老年の輝き
国家の大事に逢へばまだやるさ―勝海舟
大東亜戦争は蘇峰の戦争だった―徳富蘇峰
老後の春を解く鍵は―谷崎潤一郎
古稀過ぎて法難の旅―法然房源空
詩仙三十六人に囲まれて―石川丈山
われ老いて猶ほ好色―依田学海
落城の明治政府を再構築―山県有朋
元老の首相指名権を封殺―原敬
宮相と内府で計十五年―牧野伸顕〔ほか〕

著者等紹介

松浦玲[マツウラレイ]
昭和6(1931)年、広島県生まれ。京都大学放学処分。立命館大学大学院修了。京都市史編纂所主幹、著述業。桃山学院大学教授等を経て、現在著述業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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bittersweet symphony

1
老年期の生き様を描く雑誌連載をベースとした著作。松浦氏というと条件反射的に勝海舟と徳川慶喜が出てきますが、今回の27人の列伝でも頭とトリがこの二人です。老年期からみた「記憶」が著者自身の立場もあわせひとつのテーマとなっています。ネタとして面白かったのは、明治半ば以降に維新の英雄たちが消え去ったあと中小人物が右往左往してぶつかるさまと、伊藤整と中村真一郎の老人の性論あたりでしょうか。2006/08/11

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