内容説明
古稀を過ぎて法難の旅に出た法然、明治政府に意見を言い続けた勝海舟、七十一歳で名作『鍵』を書いた谷崎潤一郎…彼らは「老年」の人生をいかに生き抜いたのか。自ら古稀を迎えた歴史家が見つめた二十七人の還暦後。時に「性」を語り、時に「記憶」を分析する。興趣つきぬ歴史エッセイ。
目次
老年の輝き
国家の大事に逢へばまだやるさ―勝海舟
大東亜戦争は蘇峰の戦争だった―徳富蘇峰
老後の春を解く鍵は―谷崎潤一郎
古稀過ぎて法難の旅―法然房源空
詩仙三十六人に囲まれて―石川丈山
われ老いて猶ほ好色―依田学海
落城の明治政府を再構築―山県有朋
元老の首相指名権を封殺―原敬
宮相と内府で計十五年―牧野伸顕〔ほか〕
著者等紹介
松浦玲[マツウラレイ]
昭和6(1931)年、広島県生まれ。京都大学放学処分。立命館大学大学院修了。京都市史編纂所主幹、著述業。桃山学院大学教授等を経て、現在著述業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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