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ちくま文庫
味覚旬月

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  • サイズ 文庫判/ページ数 303p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480420510
  • NDC分類 596.04
  • Cコード C0177

内容説明

季節ごとの食材、その本性を生かしきる料理、食卓にまつわる思い出、母の言葉…料理研究家の母・辰巳浜子から受け継いだ教えと、生命への深い洞察に基づいた「食べること」への提言を続ける著者がつづる、料理随筆。食べ物は、身体をつくり、守るもの。そして心を養うもの。利便性に負けず、季節ごとの行事を大事に扱うことは、命を豊かに育てることへの祈りである。

目次

旬といのち
春の章
夏の章
秋の章
冬の章
食材の四季
私のむだなし考

著者等紹介

辰巳芳子[タツミヨシコ]
1924年東京生まれ。聖心女子学院卒業。料理研究家だった母・辰巳浜子の後をうけて同じ道を歩む。「良い食材を伝える会」会長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

食物繊維

6
この本通りの食生活をすることは怠け者の自分には無理だと思うし、今の時代は私の他にもそんな人が少なくなさそう。でも、このような折り目正しい生活を文章にしてのこすのは大切な事だと思う。夕顔がかんぴょう以外でも食べられる事をこの本で初めて知ったし、調理時間が40分かかるという厚焼き玉子もおいしそう。素麺の食べ方は私でも簡単に真似できそうなので夏が楽しみになりました。2020/01/05

もけうに

4
やや構えて読んだが、予想以上に良かった。文章がなんとも美しい。普通の日常・食を、ここまで美々しく綴るとは。時代を考えれば裕福なのだとは思うが、それでも特別なことをしているわけではなく、あくまで日常の風景。料理随筆なのに、哲学書を読むような奥深さ。それでいて胸にスッと入る普遍性がある。季節と付き合いながら丁寧に暮らす。2021/09/03

akiu

4
ハードコア料理研究家、辰巳先生の料理に対する真摯な想いにあふれるエッセイ。簡単ではなく、簡素。ひたすら手間をかけ、簡素であろうとなさっておいでです。食によって現代の諸問題を解決するのみならず、人類の進化すら食文化によって促されてきたとお考えになっておられる先生は、すごいというほかありません。他、とにかく梅に対する並々ならぬこだわりを感じました。梅があればなんでもできる。2013/01/22

Lucy_0828

3
「料理は文化」と周知の事実を厳しくもあたたかく品格ある語りで再確認。あとがきにかえて、で語っている「私は水田と稲作を見ると胸がいっぱいになります。一歩もひけない気になる。仕事や生業が農業に関係あるなしでなく、みんながそういう気持ちにならなくてはいけない…」にTPPに揺れる今を思う。2012/04/09

コホン

2
すごく高級な食材を使っているわけではなく、それこそ自宅の庭に植えてあるものを使って料理を作るというさりげなさがお人柄につながっているように思える。この世代前後の方までの日本語の美しさって一味違う。どこから日本語の文体が崩れて行ってしまったんだろう。と本を読み終えて思ったのでした。2012/10/21

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