出版社内容情報
なぜ社会学を学ぶのか。抽象的な理論や微細な調査に明け暮れる現状を批判し、個人と社会を架橋する学という原点から問い直す重要古典、待望の新訳。
C・ライト・ミルズ[ミルズ,C・ライト]
伊奈 正人[イナ マサト]
中村 好孝[ナカムラ ヨシタカ]
内容説明
社会学を学ぶ意味とは何だろうか?たとえば、社会の変化が私たちの日常にどう影響するか、あるいは、日々遭遇する困難を根本的に解決するにはどうすればよいか。それを適切に考えるためには、日常を社会や歴史と関連づけて捉える知性が欠かせない。社会学的想像力と呼ばれるこの知性こそ、社会学の最大の効用である。だが、当の社会学者も理論や調査に夢中になるあまり、そのことを忘れつつある―こうした現状を鋭く批判し、社会学的想像力を鍛える学としての意義を高らかに謳いあげる重要古典。今日でも全米の大学で最も多く用いられている社会学文献である本書を、みずみずしい新訳で送る。
目次
第1章 約束
第2章 グランド・セオリー
第3章 抽象化された経験主義
第4章 実用性の諸タイプ
第5章 官僚制のエートス
第6章 科学哲学
第7章 人間の多様性
第8章 歴史の利用
第9章 理性と自由について
第10章 政治について
付録 知的職人論
著者等紹介
ミルズ,C.ライト[ミルズ,C.ライト] [Mills,Charles Wright]
1916‐62年。アメリカの社会学者。1941年、ウィスコンシン大学で博士号を取得。没年までコロンビア大学教授を務める。アメリカ社会をラディカルに批判した「階級三部作」(『新しい権力者』『ホワイト・カラー』『パワー・エリート』)など論争的な著書を多く残した。なかでも、みずからの方法論を開陳した『社会学的想像力』は、20世紀社会学の古典的名著として広く読み継がれている
伊奈正人[イナマサト]
1956年生まれ。東京女子大学現代教養学部教授
中村好孝[ナカムラヨシタカ]
1974年生まれ。滋賀県立大学人間文化学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うえぽん
壱萬参仟縁
たばかる
しょうじ@創作「熾火」執筆中。
富士さん