出版社内容情報
成績の平均や偏差値はおなじみでも、実務の水準とは隔たりが! 基礎からやり直したい人のために伝説の検定教科書を指導書付きで復活。
内容説明
平均と分散、標準偏差など、大量の資料からその本質や構造を把握する統計的センス。確からしさを推測する確率・推計のセンス。日常生活でも必要とされながら、じつは数学としてきちんと学んでいないのでは?本書は実際に学校で使われた文部省検定教科書とその指導資料を一冊にまとめたもので、内容の斬新さから教育現場の評価も高かった。教科書はまず「統計の意味」から始まり、続いて「確率」へ、その計算へとなだらかに上昇するので独習用としても最適。指導資料には、思わず試してみたくなる楽しい数学実験も。
目次
第1章 統計の意味
第2章 確率の意味
第3章 確率と順列・組合せ
第4章 二項分布と正規分布
第5章 統計的判断
指導資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkswho
3
「両工場の秘密資料を入手して,月給の平均を計算」(p14)といったように冒頭から教科書らしからぬストーリーを 展開して興味を持たせる所が革新的。当時この内容で教科書検定に通ったのは意外である。 それ以外にもトランプ・サイコロなどゲーム感覚で楽しめる事例を盛り込んだり、 数学者の人間臭いエピソードを章末にコラムとして掲載して生徒の興味を引き出す教材作りに腐心した様子が伺える。 後半に教員向けの指導資料も掲載されていて、学校の先生が教える際の素材も垣間見えて興味深い。2020/05/31
T2C_
2
良質な教科書+問題集な印象。基礎の基礎がしっかり理解出来るように一つの章に例題が沢山。代表値や分散に始まり確率と条件確率、順列や組み合わせ、二項分布正規分布、そして検定と推定。もう半分でその指導方法について記述されていた。最初本の末に答えが無かったので例題は手を動かさず飛ばしてしまったが、真ん中の辺りにちゃんと、それも凄く丁寧な解説付きで載っていたので解いて行こうと思う。指導資料の方は読んでいない。2015/04/03
愛楊
1
本書は、一九八四年三月三〇日、三省堂より刊行された高等学校用検定教科書とその指導資料を合冊にしたものである。こんなことあるんだ。2025/05/25
しのはら(か)
1
教科書+指導資料で1984年発行されたものを再編集。高校では統計をスルーしていたので重宝。★★★2012/04/14
toiwata
0
ななめにしか読めていないものの、持っている本の管理上、一旦読んだ本に登録。問題を解かけない(解けない)とわかったとはいえないのは当然の話なので再読確定だが、数学ではないところで、いろいろ突き刺さる。たとえば次の箇所。"君たちはやがてりっぱな大人になる. これは必然的な事柄である. そして就職したり, 結婚したりするだろう. (p.044)"2014/12/29
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