目次
第1部 理論(教授法としてのOPIの特徴;OPIの会話授業への応用;総合的タスク/機能 ほか)
第2部 方法(OPIの構成;突き上げ;言語的挫折;ウォームアップ;スパイラルな突き上げ;トリプルパンチ;待つ・聞き返す)
第3部 教材(OPI的な授業とは;ロールプレイ学入門;タスク先行型ロールプレイ;初級のロールプレイ;中級のロールプレイ;上級のロールプレイ;究極の会話テキスト)
著者等紹介
山内博之[ヤマウチヒロユキ]
1962年愛知県生まれ。筑波大学にて経済学修士を取得。現在は、実践女子大学文学部国文学科助教授
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感想・レビュー
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satochan
1
OPIとは、外国語学習者の発話能力を測定するためのテストのことで、被験者の発話をうまく引き出すための様々なわざを教授法に活かそうという観点で作られた本。日本語学校で、いろいろな先生の言う上級や初級が、ときどきどのレベルを表しているのかわからないときがある。もし、この本と同じ基準で言っているのなら、自分が教えるときの目安になる。求めている水準も見える。どのレベルにどの練習を取り入れるかなど、読めば参考になるものも多い。超級にするには、自分の考えを論理的に言える必要があるが、そもそも日本人は超級なのだろうか。2019/01/28
ゆうか
1
会話能力テスト「OPI」の考えに基づきタスク先行型の教授法を提案したもの。「突き上げ」や「ウォームアップ」「スパイラルな突き上げ」「トリプルパンチ」などのテクニックは確かに授業でも役立つだろう。OPI教授法のおもしろさは、ぶっつけ本番という実際のコミュニケーションにかなり近い状況から、学習者がうまくいえなかった表現を臨機応変にフィードバックすることで学習者が今、本当に必要としている表現を教えることができるというところにあるだろう。全体的に読みやすく、ところどころにユーモアがあっておもしろく読めた。★★★★2009/09/07