ちくま学芸文庫<br> 倫理とは何か―猫のアインジヒトの挑戦

個数:

ちくま学芸文庫
倫理とは何か―猫のアインジヒトの挑戦

  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 390p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480093431
  • NDC分類 150
  • Cコード C0110

内容説明

悪いことはしたくない、できれば善いことをしたい―。本当に皆がそう思っているのか?そもそも、人はなぜ道徳的に善く生きねばならないのか?この地平から本書は、道徳的な善悪それ自体を哲学していく。二人の大学生と猫のアインジヒト、M先生が登場し、「人はみな自分の幸福を求めているか?」「社会契約は可能か?」「なぜ道徳的であるべきか?」等について対話を繰り広げる。プラトン、アリストテレス、ホッブズ、ルソー、カント、ロールズらの考えがくっきりわかる、これまでにない不道徳な倫理学の教科書。

目次

アインジヒトとの遭遇 何が問題か?
M先生の講義1 プラトンとアリストテレス(真の幸福について)
アインジヒトとの議論1 人はみな自分の幸福を求めているか?
M先生の講義2 ホッブズとヒューム(社会契約について)
アインジヒトとの議論2 社会契約は可能か?
M先生の講義3 ルソーとカント(「自由」について)
アインジヒトとの議論3 利己主義の普遍化は不可能か?
M先生の講義4 ベンサムとミル(功利主義について)
アインジヒトとの議論4 利己主義と“魂”に対する態度
アインジヒトのはじめての講義 ニーチェとキリスト教道徳〔ほか〕

著者等紹介

永井均[ナガイヒトシ]
1951年東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得。哲学・倫理学を専攻。現在、日本大学文理学部哲学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

69
道徳的な善と直接的な善についての哲学論考。著者曰く教科書とのことで、プラトン・アリストレス、ホッブズ・ヒューム、ルソー・カントら哲人の思想を題材としたM先生の講義を、二人の生徒と猫のアインジヒトが聴講後、批評を繰り広げるという体裁です。一読では理解不能な箇所は多々あるものの、権威というものに対する批評的精神の重要性は汲み取れます。アインジヒト曰く、倫理学の真理をつきつめると人間をやめなければならないのですが、寸前までは精読したいですね。さりげなく使ってみたいワードがちらほらと。アインジヒトの毒毒度高し!2022/03/03

フユコ

62
難しかった… 途中斜め読みから飛ばし読みで頑張ったけど難しい…。2018/04/13

ころこ

44
各哲学者が説明なく登場し、モノローグの講義と、その後に先生と生徒の対話が続く。本書はそれだけで簡単に読める本ではないことが分かる。大半は教科書的な倫理学、すなわち政治哲学史なのだが、この中にも随所に教科書を超えた理解を前提とした要約と鋭い洞察がある。その上で本書が独特なのは、後半にある先生とアインジヒトの対決の場面である。先生は従来の倫理学の枠内の話を、アインジヒトは永井哲学である〈私〉を徹底化させた利己主義者として。そこではまず、利己主義者が道徳の重要性の理由自体を道徳的に根拠づける「護教論」的うさん臭2023/01/24

吉野ヶ里

22
猫と一緒に倫理を学ぼうと思ったら、永井くんだった。倫理的問題は邪悪な人間にしかないだろう。邪悪でないなら、倫理の問題など感じないからだ。カントとかルソーの話ぐらいから微妙な議論が追えなかったふしはある。イデア的善はあるか? なければ、倫理とは結局、相対的な手段なのか。私は社会より大きいのか。はたまた、並列される一人の人間なのか。私の人生はなんによって虚しくなくなるのか。読み物として面白かった。てゆーか、最近、永井くん好きすぎるな自分。たった一人の宇宙で、無駄だとわかりながら誰かを探しているような本だった。2016/03/20

ichiro-k

14
知力の問題で、理解し難かったことと自分のチャランポランな性格が災いし、ナニカト仕事や私事に忙しく(無駄な時間だ)読了まで時間が掛かった。書籍自体は『これからの「正義」の話をしよう』の内容と同様。しかし、通勤途上で読むような書籍ではない。集中が必要で、これは読み難い。気になること⇒①40歳を過ぎてから、ますます「一日」が短く感じる。例えば、5歳の子供の1日は、人生の0.055%【1日÷(5年×365日)】55歳のオッサン1日は、人生の0.005%【1日÷(55年×365日)】子供の頃の1日はオッサンの1日よ2011/03/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1624656
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。