出版社内容情報
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内容説明
ガウスの代数的整数論からデデキントのイデアル論、高木類体論までの流れを概観した「輓近代数学の展望」と、調和積分論を主にした複素多様体の解説「輓近代数学の展望(続)」を収録。
目次
輓近代数学の展望
輓近代数学の展望(続)
著者等紹介
秋月康夫[アキズキヤスオ]
1902‐1984年。和歌山県生まれ。1926年京都帝国大学理学部数学科卒業。第三高等学校教授を経て1948年京都大学教授(1949‐1950年は奈良女子大学教授を兼任)。その後シカゴ大学客員教授、東京教育大学教授、東海大学教授、群馬大学学長を歴任。専門は代数幾何学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MrO
3
さらっとエッセー風に書いているが、大学で数学を学んでいないと歯が立たないだろう。**君と呼ばれている人たちが、いまやみな大家になっているのがすごい。みんな若い時があったんだね。2019/10/06
まつど@理工
2
メモ:マスハラの疑いを払拭しなければならないのかもしれない。たとえこの本が一行も分からなくとも、別の本を読んでいて「この本の存在自体」が示唆的なメッセージを与えるかな?…とか思って選びました。内容が豊富で数学の専門書のわりにお得な値段。前半を理解するのに線型代数や群論などの代数の基礎知識を別の本で読んでおいた方がよい。後半は多様体の知識が必要で僕もまだ読みかけ。
Nautilus
2
現代数学の抽象的な概念を"展望"する解説書。"輓近"とは"最近の"という意味らしい。前半は体や環などの代数、後半は複素多様体を扱う。著者にとっては啓蒙書でも、程度はかなり高く、正直後半はほとんど歯が立たなかった。微分形式はもう少し時間をかけてでも理解したい。2010/02/04
studyingtopology
0
難しい内容が多かったが、ある程度はスキップしつつ読了した。数学の奥深さを感じさせる名著。環の定義に加法の可換性を仮定しなくてもよいというのは、目からウロコだった。もっと早い時期に読んでおくべきだったと少し悔しい気持ちになった。