ちくま学芸文庫<br> 新編 現代の君主

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ちくま学芸文庫
新編 現代の君主

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  • サイズ 文庫判/ページ数 424p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480091604
  • NDC分類 310.4
  • Cコード C0110

内容説明

現代の君主は、個人ではありえない、それはひとつの集合的意志である―。イタリア共産党の指導者グラムシは、十数年にわたる獄男生活において、ヨーロッパの革命が挫折した原因を内省しつつ執筆活動をつづけた。その『獄中ノート』から、主として政治と近代国家の問題をあつかった最重要テクストを精選するとともに、その思想背景を知るための明快な訳注を付したものが本書である。組織された生産者社会において、人間が主体性を取り戻すことを展望する。いま読みなおすグラムシ思想の真髄。

目次

人間とはなにか
構造と上部構造―その歴史的ブロック
哲学・宗教・常識・政治
マキャヴェッリと現代の君主
自立した科学としての政治学
歴史的存在としてのマキャヴェッリ
マキャヴェッリとグィッチャルディーニ
マキャヴェッリ的政治教育の革命性
情勢または力関係の分析
「経済主義」の問題〔ほか〕

著者等紹介

グラムシ,アントニオ[グラムシ,アントニオ] [Gramsci,Antonio]
1891年、イタリアのサルデーニャ島生まれ。トリノ大学在学中に社会党入党。戦時総動員体制のうちに生産者自治社会の可能性を見て取り、1919年『オルディネ・ヌオーヴォ』紙を創刊。工場評議会運動を指導したのち、21年イタリア共産党の創立に参加。26年ムッソリーニ政権下で逮捕され、10年余りの獄中生活を強いられる。37年、釈放後に病死

上村忠男[ウエムラタダオ]
1941年生まれ。東京外国語大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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てれまこし

9
自分は知らんかったが、日本独自の編集で、旧版は新左翼学生のあいだでよく読まれたらしい。グラムシもNMの現実主義の裏に情熱を見、グィッチャルディーニのそれを堕落と見なすデ・サンクティス以来の伝統に乗っかってる。ただ、共産党の冬の時代をいかに乗り切るという文脈でNMを引っ張り出してる。そうは言っても、政治科学とは何かというより一般的な問いを扱ってるから、革命思想にもう同情がない自分みたいな保守派でも興味深く読める。グラムシのイタリアの民俗学への影響という話も腑に落ちた。やはり自分には新左翼的なところがあるな。2024/12/25

Ex libris 毒餃子

5
イタリア人マルキシストの論文集。ドゥーチェが恐れて投獄しただけあって、刺激に富む論文が多い。他国のマルキシストと視点が違う感じもあり。2017/04/27

左手爆弾

3
「現代において権力は常に有機的な仕方でしか存在しない」というアイデアを中心に書かれている。この発想と、それに関連するいくつかのタームは極めて可能性を持つものだと考えられる。とはいえ、時事評論的な内容も含め、極めてローカルで断片的な内容にとどまっており、これを元に議論を作るためには、グラムシの言説をかなり恣意的に再構成するという作業行程を経ずには不可能だろう。彼の中では既に世界が出来上がっているのだろうが、それがまだ体系的に示されていないという印象を受ける。2016/05/01

こうず

3
執筆時の「現代」=二十世紀における君主はただ一人の人物ではなく、集合意思である「政党」だという。産業構造が現代のような形に移行するより以前の、前時代的な思想の姿とでも言おうか。が、難しい。マルクス等共産主義の文献や、たびたび本書で引用されているクローチェ、ソレル、マキャヴェリ等を予備知識として読んでおいた方が良いかもしれない。2009/06/21

肉欲棒太郎

2
マキャヴェッリを引き合いに「現代の君主とは『党』である」と宣言。「市民社会(倫理的社会)」における「陣地戦」でヘゲモニーを掌握することの重要性を説く。国家が市民社会を包摂せんとするファシズムについては批判的だが、グラムシが依拠するソレルは一方でムッソリーニ(ファシズム)にも絶大な影響を与えていることを考えると、案外両者は通底するところがあると言えるかもしれない。2018/01/14

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